大学院で国際保健について研究しています。

以前ブログでも書きましたが、先日去年タイで行った調査の論文を投稿しました。

先週その論文の審査の結果が返ってきました。
しかし論文にはかなりの修正が必要で、
それらの点が改善されたら論文を掲載してもらえるとのことでした。
多くの修正箇所の要求と、もう一度統計処理をし直さなくてはならない部分も多く途方に暮れてしまいました。
落ち込みながら教授に相談に行くと、
「全部言われた通り修正したら掲載してくれるんだ!よかったね!」
と言って修正箇所へのアドバイスをくれました。

あーそっかそっか、プラスに考えないとな〜と思い、教授の言葉に救われました。


そして最近プライベートなことで落ち込んでいた時に友人がかけてくれた言葉。
”You cannot understand happiness without knowing sadness!"

これって去年見た映画、Inside out(日本ではインサイドヘッド)にも通じる部分。
悲しみなくして幸せは感じられない!

教授や友人のポジティブな励ましを受けて・・・
幸せな時には当たり前に感じる言葉だけど、落ち込んでいる時には
前向きな言葉や励ましって本当に心の薬になるなぁと感じます。
(と同時に、ここ数年それほど落ち込むことがなかったことを実感。なんて幸せ者だ・・・。)

最近五木寛之さんの本を読んでいて、
鬱から抜け出すために、1日一つ嬉しかったことを記録する歓びノートを作ろう!
ということが書かれていたのですが
鬱じゃなくてもこの思考ってすごく大切なことだな、と思いました。


よし、頑張って論文を修正しよう!

Keep moving forward

久しぶりにこの場に戻ってきました。
ソロモンから帰国してもうすぐ1か月が経とうとしています。
1か月の調査で取った230名のパソコンへのデータの入力、まだ終わりません。
決してサボっているわけではありません。
途方も無いデータの量の仕事量に時間が追いついていません。
でも地道にやっていればきっと終わるだろうとコツコツやっています。

さらに以前投稿したタイでの論文を大幅な変更をするように書かれた査読結果が返ってきたり、
あちこちの大学や看護学校での講義を依頼されたり、
やることがありすぎ。
大学院には夏休みというものはありません。


この一か月は色々なことが起こって、
それらの出来事から私自身を見つめる良い時間となりました。
自分が今後どうなりたいのか、自分自身を変えるべきなのか、考えても考えてもわからなくて苦しくて・・・。

でも考えた結果出た答えは、自分自身を変える必要はない。
それよりももっととことん自分らしくなっていこうということです。

小さい頃からどこか周りの友人とは興味や思想が違うことに不安を感じていました。
不安なんて感じる必要ないし、違って当然なのに。

周りの友人や一般的な30代の女性とは異なる生き方を選んでいることに不安な気持ちもすごくあります。
でもその周りからの意見に流されることにビクビク生きていることは自分自身を苦しめることにつながります。

もう世間一般的な意見を私にぶつけないで欲しい!
そして私も聞く必要もない!!
私は私だから。
自分が自分らしくいられたらそれが一番幸せなこと。
何をしようとどこにいようと、
自分を超えた見えない縁を信じているし、それがどこかへ導いてくれるはず。

これから先やりたいことがたくさんあります。
一つ一つ形にしていきたいと思います。
もう少し具体的になったらまたお知らせします。

まずは無事に修士課程を卒業できるように、今はデータ入力に集中!

リセット

ソロモン諸島から帰国してから、瞬く間に日々が過ぎています。
ソロモンから帰国した後はしっかりと休憩し身体を休めました。
そして少しずつアルバイトをしたり研究を継続しています。

帰国早々、毎日プライベートで色々予期せぬことが起きます。
楽しいことも悲しいことも色々。
まぁでもそれが人生であるな、と。

今はものすごく気持ちが落ち込んでクヨクヨしているかもしれないけれど、
後から思い返すと絶対に大したことのない小さな揉め事なのは目に見えているので。
こういう今のような時期って冷静になって自分を見つめる良い機会。
私のような猪突猛進型の人間には特に。

今はただ自分の生きがいを最優先にする時期だと思って、
次のステップへの準備を始めています。
自分が少し視野を広げると、また新たな出会いや気づきや新たなチャレンジの機会が舞い込んできています。

一つ一つの与えられた課題を丁寧にこなしながら、次へとつなげていこう。

今はブログを書く気持ちが沸いてこないのでしばらくお休みをする予定です。
また気が向いたら更新をします^^

Lukim Iu!! (ピジン語でSee you!)


“ 一燈を提げて暗夜を行く

  暗夜を憂うこと勿れ

  只、一燈を頼め “

          (佐藤一斉)

落ち込んでいる私を励ましてくださった方からのお言葉です。

いつもいつもありがとうございます!

日本への29時間の旅路

こんにちは。
現在帰国の途についており、シンガポールチャンギ空港におります。

ソロモンから一足出ると、あぁそこは文明社会。
一か月のソロモンの生活が嘘みたいに感じる。
トイレが綺麗で嬉しい。温水シャワーに感動。ありとあらゆる食べ物が売っている。
どこも電気が明るい。

ソロモンでかなり粗末な食事をしていたので、出てくる機内食の美味しさといったら!
この勢いで食べてしまっては危ない危ない、と思いながら出てくる食事にがっついております。

でも心のどこかに小さな穴がぽっかりとあるのも確か。
ソロモンの人々の温かい笑顔、素朴な暮らしの中の温かさ、
出会うとまずは手を出してしっかりと相手の目を見て固く握手をし、
他者をリスペクトしようとする姿勢。すでに懐かしい。恋しい。


今回ソロモンの友人と別れる際は寂しさを感じず、また近い将来に会える気がして涙が出なかったのだけど。
なぜかチャンギ空港に来てしんみりしてしまいました。


でも、しんみりしていても仕方がない・・・
ポジティブにいかないと!!
海外に行った時のここ一番の楽しみは、本屋さんに行くことと料理教室に通うこと。
今回もシンガポールの空港で数冊洋書と料理の雑誌を買いました。
海外の料理の雑誌はどれも色合いが素敵だし、知らない料理や材料などがたくさん出てくるので、
見るだけでもワクワクします。
あとはパキスタンのマララさんの自伝も買いました。
少し読んでみたけれど彼女の意思や思いの強さがとても伝わってきました。
少しずつ読み進めよう。


ソロモンで多くの家族や友人がいることを強みに、これからも私らしく生きていこう!

一か月にわたるフィールド調査終了!

(週末をビレッジで過ごしホニアラに帰ってきました。
以下先週書いた日記です。)


こんにちは。
先週の金曜日、ついにインタビュー件数、目標の200件を超えました!!!!!!!!
(この一文を書くのをどれだけ楽しみにしていたことか・・・・)



最後の一週間は一日15件弱のインタビューを毎日行い、インタビューの後に食事指導も行っていました。
私自身の調査の202件のインタビューに加え、京都大の教授から依頼されていたインタビューも行い、
一か月で合計232件のインタビューを行いました。

調査の疲れ、蒸し暑さに加え、
帰宅しても宿ではリラックスできないこと(宿は超不潔なうえ、よく断水が起こり、部屋にはマットレス以外の家具がない、毎晩ネズミやゴキブリの出現に怯え眠れない日々。。
寝ていると何者かが動いている音が聞こえるので耳栓必須。)が重なり、日本帰りたい病がますます悪化。
とくに金曜日の朝にトイレに行こうとドアを開けたらネズミがジャンプして天井から飛びかかってきたのは本当にきつかった・・・。
今思い出しても震える・・・。

キッチンがないため自炊ができず食べ物を満足に食べられないのも日本帰りたい病悪化に拍車をかけました。
友人、家族が毎日送ってくれる美味しそうな食べ物の写真を見てはため息をついていました・・・。(友人たち、愚痴ってばかりでごめんなさい)

そして満足な食事をできない私を危惧してお食事に誘ってくださった方々、、ありがとうございました。
おかげで頑張れました。

次に調査に来た時は、絶対に中国系の人々のアコモデーションには泊まらない、キッチンがついているシェアハウスなどにする、ということを心に決めました。

日本ではどれ一つとっても起こりえない非日常の出来事だけど、ここではどれをとっても日常ありうること。
それに耐えられない文明社会に甘ったれている私はまだまだ弱いな、と感じます。


世界中ではポケモンGOが流行っているようだけど、ソロモンにいると常に予想外のハプニングが当たり前のように起きて、
ゲームではないリアルな冒険を体感できます。
私はもちろんこっちの方が好き。
(と言いつつ、愚痴をこぼしまくりですけど。。)


そして今は最後の日々を友人と過ごすためにビレッジに来ています。
ソロモンのビレッジ、インターネットも電話も繋がらない、世界のニュースが聞こえてこない場所。
今となってはそのような場所に行けることは珍しいのではないでしょうか。
ここ最近毎日世界中の悲報ばかり耳にしていたので、ソロモンのビレッジのように外界から遮断された空間にいることにどこか心が安心します。

早朝からニワトリの鳴き声で目が覚め、お母さんたちの叱り声と子どもの泣き声でにぎやかなビレッジ。
サンゴ礁のリーフと魚の群れがたくさんいる透明な海は歩いて数分先。
夜はウクレレで合唱。
最高に穏やかな日々です。


明日は最後の晩餐。男の子たちが魚を釣ってきてくれると約束してくれました。
(ビレッジの男の子たちはホニアラのお腹がでっぷりした人々とは異なり、
身体が引き締まって筋肉ムキムキ。そして夜間にモリを使って魚を捕まえてきてくれる。なんて素敵。)

私は日本のカレーを作ります^^

あなたへ

2016年7月25日。

兄がなくなって、まるっと8年。

帰国して、日本の夏の照り返す日差しを浴びながら蝉の声を聞けばあの時の思いが蘇ってくるんだろうな。

命日は兄を想う時間をあえて作る。色んな思い出とか、今伝えたいこととか、心の中にいる兄に語りかける。


やっぱりあなたが隣にいないのは言葉にならないくらい悲しいし寂しいけど。
あなたのおかげで信念を持って生きることの大切さを知り、私をさらに強くしてくれた。
私と両親はあなたのことをいつも思っているし、残された人生をあなたのぶんも一生懸命楽しんでいるよ。
これからも私たちのことを遠くから見守ってね。



We MUST live.