大学院で国際保健について研究しています。

上海的生活④

上海の魯迅(ロジン)公園。大好きな公園です。
父のジョギングに付き合って今回も行って来ました。


敷地面積は22㎢ 一周すると1〜2時間かかります。
ここ、日本人の公園に行く感覚で行くとびっくりします。



一歩足を踏み入れれば思わず爆笑、頭に「?」マークがいっぱい、超人的な技にびっくり、そして心温まる出会いが待っています。

とにかく園内賑やかでまさに中国高齢者の元気が炸裂した公園です!!

写真からは音が伝わりませんが、園内本当賑やかなんです。
そこらじゅう大音響を鳴らして、歌う。そのすぐ横では踊る。その横でもまた違うグループが踊る。
公園内は特にお祭りがあるわけでもないのに、毎日大変多くの方が来場します。
趣味のグループが陣取って、お互いの技を競ったり、趣味を楽しんだりするのです。

見て行きましょう。

1、太極拳グループ

2、バトミントングループ ネットがなくてもやれちゃう!

3、器械運動グループ


パジャマでもやります。

猫かついでもやります。

車いすでも平気です。

4、カラオケ&中国楽器グループ

5、ダンスグループ 何十組もグループがあります。

5、トランプグループ

6、ほのぼのグループ

7、書道グループ  惚れ惚れするほど達筆ですが、

  通行人が踏みつけていき、しかも水なのですぐに消えてしまいます。でも気にせず書き続けます。。

8、鳥のさえずりグループ お互いの鳥の声を競い合います。

9、木に気を送る人



今回は父にマーさんという方を紹介してもらいました。
この方、日本に住んでいた経験があり日本語ペラペラ。

魯迅公園の大スターです。
ざっと200人以上はいると見られる方々に囲まれてマーさんが歌い始めると、皆さん颯爽と踊り始める。
振り付けのビデオを作って、それを見て皆さん練習して来られるそうです。


マーさんは中国の高齢者を健康に楽しく過ごせるようにとこのように歌うようになったそうです。
声を掛けて頂き私も一緒に踊って来ましたが、なかなかハードでした。

マーさん一周年記念式典をしていました。

左から、マーさん、奥さん、弟子です。

この公園に集まるエネルギーからとにかく元気をもらいました。上海に来たらぜひ行ってもらいたいです。
少し早いけど、午前中7時頃がベストらしいです。


中国人はあまり周りのことを気にせず、他人は赤の他人という方が多いようです。
だからこそ周りの目を気にせず堂々と自分のやりたいことをやる。
とにかくうるさい、ぶつかっても謝らない、道ばたで排泄する、パジャマで町を歩く、テーブルマナーが酷いなど・・・。
最初はいちいち驚いていましたが、日々過ごす中でそんな部分にある意味潔さを感じるようになりました。

日本では食べ散らかすのは汚い。
でも中国では余計なことは考えず食事を楽しむという意味で、食べ散らかすことはある意味礼儀だったりもするらしいです。

日本では公然で大声で話すのは良くない。
ある時中国と日本のハーフの方に
「子どもの頃からうるさいのはダメ、静かにしていなさいという教育が普通だけど、子どもなんだからちょっとくらいうるさくても良いじゃないですか。
だから日本人は人前で話ができないんじゃないんですか」 と言われた時は一理あるかも、と思ってしまいました。


他人は赤の他人。
ただ、一度関係を作ればとても情に厚い国民性のようです。
一度仲良くなるととても人懐っこくて、優しい。
両親が住んでいる理由がよくわかる気がします。
そんな中国人の優しさを感じるようになり始めた頃、帰国の日を迎えてしまいました。