大学院で国際保健について研究しています。

災難続きから明けて。

随分日が空いてしまいました。
現在はとても元気にしていますが長らく災難続きでした。

前回の日記を書いた後から、プールからの感染によると思われる外耳炎発症し、難聴と強烈な激痛が続きました。
2週間毎日の点耳と抗生剤の治療で治ったと思ったら、
次は顔にボイラと呼ばれる皮膚感染症が発症(ニキビから化膿して顔がパンパン・・)。
ニキビと思っていた出来物があっという間に疼痛と共にぱんぱんに腫れ、その後大量の膿が出て驚きでした。
抗生剤の軟膏、抗生剤の内服によって回復、傷も小さくなりました。




毎日カンカンに照りつける太陽と30度以上の唸るような暑さ、そして日々の溜まった疲れからの抵抗力の低下、そして何よりソロモンの細菌は日本と違ってとて感染力が強いです。
小さな虫さされやニキビからあっというまに化膿してしまい、熱発なんてこともよくあります。


ボイラは必ずできるので、ソロモンに来る際は抗生剤の軟膏が必需品です!
日本だと何でもないようなことがここでは大変な大事になります。
体調についてはどう気をつけてもどうしようもないことなので、まずはしっかり栄養を取って休暇を取る事、無理をしないことだなぁと実感しています。


そんな体調不良の私に
ソロモンのお父さんお母さんが心配して家に駆けつけてくれました。
ホニアラまで車で1時間以上のビレッジに住んでいるお父さんとお母さん、大きなパイナップルをたくさん持ってわざわざ来てくれました。
ホニアラまで用事があったのかと思っていたらよく聞いたら、「体調が悪いチロにパイナップルを届けに来たんだよ!」と一言。
なんて優しいのでしょう。
ホニアラに居ると疲れるから、いつでもビレッジに遊びにおいでね」と。
いつも気にかけてくれる彼らにいつも助けられます。
アントニー、マリアありがとう〜〜〜><!!


職場に行ったら引き出しにはマンゴーが。
私が目につけていたマンゴーを同僚が収穫してデスクに入れておいてくれていました。
「机の上に置いておいたら盗まれるから中に隠しておいたよ!」と。
グラディスありがとう〜〜〜!

毎日彼らの優しさに救われております・・・。
なんでこんなに温かいのか。。


with Gladis


with July ,Gladis


with Julyn

私の大切な同僚達です!みんな愛があってとても優しい人たちです。
言いたい事をきちんと伝えるとわかってくれるし、彼らとは本音で話し合うことができます。

もうすぐソロモンに来て半年。
山有り谷有り色んな出来事がありましたが少しずつやりたいことが見えて来ました。

協力隊は国から出された要請に対しての派遣されるのですが、具体的な活動内容は決まっていないため自分で決めないといけません。
自分で自分の居場所を探し仕事を見つけ計画を作り、周りを巻き込み、活動をしていきます。
これで良いのかな?と試しては失敗をして、軌道修正を繰り返し試行錯誤の日々です。

日本ではそのような仕事の仕方をしたことがなかったので当初はやっていけるのか不安がありました。
でも実際に一人で身を置いてみると、やりたいことがたくさん出てくるものです。

やりたいと思っても形にするまでは全てがのんびりモードのソロモンではとても時間がかかるので計画的に進めて行きたいです。

来週からは看護師さんに向けての生活習慣病についてのワークショップが1週間行われます!
当初の予定からずれにずれて1ヶ月遅れでの開催です。
もう行われないんじゃないかとも諦めかけていたのですが、なんとか開催できそうなのでとても嬉しいです。


カウンターパートが作った計画書には、タイムテーブルの中に私が話す時間を作ってくれていました。
これは自分がやりたかった活動の一つなのでとても楽しみです。

医師が少ないソロモンでは看護師が診察をするのは当たり前です。
生活習慣病治療には、指導する看護師が正しい知識を持つ事とても大切なので、
看護師さんが患者さんにわかりやすく指導ができるように指導方法や教材ついての提案をしようと思っています。
どのようにしようか??考えるのがとても楽しくてワクワク。
訓練所のプレゼンテーションの授業の時に使ったplannerを使って、原稿を作って。
今思うとあの時の経験はとっても役に立っています。
自分がまずは楽しまないと! そして周りにも楽しく思ってもらうように。


私の活動はコミュニティーでの啓発、看護師への指導など色々ありますが、
基本はクリニックに来た患者さんと一人一人ゆっくりとカウンセリング。
ゆっくり話をしながら指導をしている時間が一番好きです。

こちらの患者さんは約1年で10kg以上も減量。

どのように減量を成功したか・・
・主食を米からイモに変えた。
・空腹時にスナック菓子からフルーツやキュウリに変えた。
・ヌードルを止めて野菜をたくさん摂取するようにした。

驚く事にこの患者さんの3姉妹全てが約10kg以上も減量しています。

彼女達は一緒に住んでいて全く同じ食生活をしているので、これらの生活の変化が大きな減量をもたらした事は明らかです。

話を聞くと、
前よりも着たい服が着れるようになった。今はベルトをしないとこのズボンが履けないのよ。
今までは歩けば体重のせいで足が痛かったけど今は痛くなくなった。
表情がとっても明るくて自信に満ちていました。
オシャレについての感覚はやはり国が違えど女性は感じる事が一緒だなぁと思いました。

ソロモン人は家に体重や血圧計がある人はほとんど居ないのでこうして継続してクリニックに来てくれる事はとても重要なことだと思っています。
こうした経過を目で見て達成感を得られるように個々にweight record(記録用紙)を作りグラフにして記録をしていくことにしました。


最近調理したお魚。
色はカラフルで怪しいけど味は普通の白身魚でした。



なかなか忙しいですが、
毎日色んなことが起きているのでこれからはもっとこまめに報告できるようにしたいです。
それではまた!