大学院で国際保健について研究しています。

料理教室始めました

久しぶりにブログを更新します。

半年程前からスイミングを始めたのですが、最近はさらにクロールも習得できました^^
毎日クロールと平泳ぎで1.2kmを1時間。
仕事帰りのその1時間が一番の息抜きになっています。
1年前は泳げなかった私、快挙です!



最近の出来事


ロータリークラブ主催のランニング大会に参加。参加者は毎年1000人以上というビックイベント。

約5kmの道のり、小高い丘を登り真っ青な海を臨み、ローカルの方々の家の間を抜けながら下りて来るというソロモンらしい空気を感じながらランニング^^
朝8時出発だったから、まだそんなに暑さを感じる事無く完走できました。
しかし、周りの人々はサンダルだったり裸足での参加。さすがソロモン人だ・・・。



そして、最近協力隊OVの方のある活動を見学して来ました。

彼女は毎日ダンプサイト(ゴミ捨て場)とダンプサイトの近くの幼稚園で子ども達に勉強を教えてます。

ダンプサイトにはホニアラ中の大量のゴミが全て集められて来ています。
ものすごい異臭、処理されることのないたくさんのゴミ、そんなゴミの山からお金になるもの食料になる物を探しに来る子ども達が居ます。
そんなダンプサイトの横で読み書きや算数を教えたり、幼稚園でのアクティビティーなどの活動を1年以上も続けているそうです。

今回はダンプサイトの近くの幼稚園での活動を見学。
彼女は子ども達に勉強を教えたり歌を歌ったりダンスをしたりしていました。
さらに毎週水曜日は給食を提供する日でした。
野菜を多く使った栄養のある食事を作って子ども達へ。この日はトンガのチャパスイという春雨の料理。
子ども達この日を楽しみにしているんだなぁということが伝わって来ました。
みんな本当に嬉しそう。


栄養のあるものを食べて欲しい、という思いは私も共通の思いがあります。
いつも食についてのたくさんのアドバイスを聞いてとても参考にさせて頂いています。
毎週水曜日の給食、いつか私も協力したいなぁと思いました。


鉛筆がこんなに短くなっても使っている子達。みんな一生懸命に算数を。

この幼稚園での先生のお給料は無く、先生達は毎日子ども達から集める微々たるお金をバス代にしてほとんどボランティアで通っているそうです。

先生たちの意欲を高めるためにも彼女のエネルギッシュな活動への姿勢はとても力になっているんだなという思いを感じました。

私自身も彼女のひたむきさや優しさや現地の方々とのコミュニケーションなどたくさん学ばさせて頂きました。




そして教育の大切さ、私も仕事を通して本当に感じます。

私が感じるのは栄養面への教育の必要性。
日本では小学校で栄養についての勉強をしますね。何が炭水化物でタンパク質なのか、とか野菜は身体に良いんだよとか。
本当に簡単なことだけどその知識は一生生活する上で必要となる知識なんですよね。


ソロモンの患者さんにカウンセリングをする時はまず食生活を聞きます。
毎回毎回驚く程の食生活です。
毎日3食インスタントヌードル生活とか、野菜を1年に数回しか食べないとか・・・。
チェックするとものすごい高血圧です。
その他にも大半の人が炭水化物中心の食事、野菜やタンパク質の摂取が驚く程少ない食生活です。

日本で生活習慣病の患者さんと接していたときは、
自分が偏った生活をしていることが分かっていて、それでもやめられない・・・というような食生活を話す時に躊躇いを感じている方が大半でした。


でもここでは全く悪びれもなく、
「毎日ヌードルさ♫ ハハハ〜〜♫」
「ヌードル身体に良くないの?美味しいし簡単だし安いし最高♫」

日本ではそんなにヌードル食べないと教えて上げたらお決まりの表現。

「え!日本人ヌードル毎日食べないの?何食べて生きているんだ!!」と本気で驚かれます。

みんなあっけらかんとしていて、私も一緒に笑っちゃうくらい陽気な彼らに元気づけられるんですけど。。

まぁそんな状態で何が一番大切なんだろうと思うと、やっぱり教育だなと日々思います。


そんなこんなで週に一度のお料理教室を始めて2ヶ月くらいが経ちます。

対象は高血圧や高血糖や肥満の患者さん(女性が大半)

現在作ったレシピはバナナ蒸しパン、ミロ蒸しパン、野菜パンケーキです。

焼いている間、蒸している間は少し時間があるので、その時に栄養についてのお話をちょこっとしています。

その料理教室、栄養のあるお料理を教えることとは別にもう一つの目的があって、集団指導の効果も狙っています。

一緒に参加している人達が問題を提示して皆で考えたり、アイディアを出し合ったり、共感し合ったり、本当に良い相乗効果があるなと感じます。

それに料理をして、「子どもに食べさせたい」とか「子どものランチに持たせたい」とか言われるととっても嬉しいです。
お母さんが正しい知識を持つ事ができると、きっと子どもにも伝わるんじゃないかなと願ってます。

毎週のお料理教室のための準備したり(毎日何度も試作を繰り返してます)、前日に下準備したり、当日重い荷物を運んだり、

そして現在無料でやっているので全て自腹・・・。
大変だなと思う事もあるんだけどそれ以上にみんなが楽しみにしてくれているので続けたいなぁと思っています。


しかし、物価が日本以上に高いソロモン。
手に入る食材も調味料も少なくて、限られた中でレシピを考えるのは苦渋の作業です。
特別な材料や調味料を使った料理を教えても、家で気楽に作れないと意味が無い。
なので使っている調味料は塩、砂糖、醤油のみ。
肉や魚は高価なので基本的にツナ缶使用。
野菜も高価なので、メインは安くて手に入りやすいローカルの葉っぱ。

他にも道具。蒸しパンを作ったときに、アルミカップが高くて手に入らないとの声がありました。
アルミホイルで作れるよ〜と言って作ってあげるとなるほど!と。
ちょっとしたアイディアが大切です。


毎日色んな料理サイトを見たり本を見たり日々グルグル料理のことばかり考えています。
いつか定着してもらえるようなレシピができあがると良いなーと思います。

トマトソースを作りたいというリクエストがあったので、来週はトマトソースにしようと思います。
もちろんミンチじゃなくてツナ入りです。