大学院で国際保健について研究しています。

体重計をゲットした!

先日来た患者さん、高血圧で血圧200オーバー。
国立病院への紹介状を書きすぐに行くように伝えました。

しかし、




「バス賃がない。バス賃をくれたら国立病院に行ってもいいよ」と。


そんなに簡単にお金をあげるわけにもいかない。
しかし彼は足に大きなボイラがあって歩くのもままらない状態。
どうにかお金を工面できないのか話をする。


しかし
「金をくれ!」の一言。


「だめ!」
「金をくれ!」
「あげられない!」
「金!」


そんな私たちのやりとりを見ていた患者さんたち、
「じいさんかわいそうに。」と言って数人の患者さんが彼にお金を渡したのです。
結局20ドルくらい集まった患者さん。




困った人を見たら助ける、というソロモン人の心を垣間みました。


お金をあげない私が悪かったような気持ちにもなりました・・・。



医療費は無料なのだからせめてバス代は工面してもらいたい。。
と思うけど、実際バス代を払えないからクリニックに来れないという人も多いのも事実なんですよね。







さてこの一週間。

良い事がありました。クリニックの倉庫を掃除していたら、なんと棚の奥に新しいデジタルの体重計を発見しました!
まさに棚からぼた餅!
これで患者さんの体重が量れます。



それから、

イルカと一緒に泳ぎました。
特別に許可をもらってイルカのいるビーチで泳がせてもらったのです。

まずは餌付け。

そして水中へ。

泳いでると顔近づけて来たり、身体をぴたっとくっつけてくる様子が本当にかわいかったです。

夢のような時間でした^^






最近のうまくいかない事。
ケーキがうまく焼けません。
火が中まで通っていなかったり、うまく膨らまなかったり、ことごとく失敗。。。
以前はどれも美味しく焼けていたのに・・・。
やっぱり量りを使わず適当に焼いているのが原因でしょうか。
毎回毎回人にプレゼントしようと思って焼くのにどれも失敗、

結局失敗作をキッチンスタッフに持って行って
食べてもらってます。。


スタッフに失敗無くして成功は無い!とか励ましてもらってます。










クリニックの診察に、ランチタイム限定のカフェのお手伝いに、エアロビクス教室に料理教室。


そして水泳、ズンバ、ボディコンバット、ジムでのランニング・・・




プラス家に帰ったら料理の試作試作!撮影!
レシピ本の原稿書き書き・・・。


よくやる〜〜〜自分 (^^;)




今月末から日本に一時帰国の予定なのですが、その前に仕事に片をつけておきたい。
特にレシピ本の作成は今年中を目指しています。
編集も撮影も執筆も全て自分でやるのは予想以上に大変。


何が大変って、まずは英語。
毎日パソコンに向かってはレシピと格闘しています。
料理法の表現って難しい。


特にソロモンでは字が読めない方も多くいるため、
簡単な英語で表現すること、そして写真が多い方が良いと思っています。


幸いなことにネイティブの友達数人が手伝わせて欲しい!!って言ってくれているので、
がんがん頼っちゃおうと思います。


原稿を帰国前に仕上げ、原稿を友達に渡して帰国。
私が帰国中に英語のチェックをしてもらう〜〜〜☆
っていうプランを描いています。
うまくいきますように!!




さてさて、もうすぐクリニックで働き始めて1年になります。
任地変更をして、新たに職探しをしてからのスタートだったので少し遅いスタートでした。

しかし当初はクリニックに出勤してもただデスクがあるだけ。カウンターパートは来ない。
でも患者さんはやってくる。
血糖値の値も薬の名前も日本とは違う。
糖尿病の知識も忘れていて日本語でさえも知識が乏しい状態・・・。




言葉も仕事も何もわからない状態からのスタート。
毎日が手探りでした。


今になってカウンターパートが、
「あなたが来たばかりの頃私があまりクリニックに居なかったのは、
あなたにとにかく言葉とコミュニケーションを学んで欲しかったからなのよ」
とか言っています。(ほんと??? というか、今も。。笑)


そんな時々調子が良いカウンターパートですが、なんだかんだ色々あるけど彼女の事は大好きなんです。




この1年のうち半年くらいは彼らのニーズも、自分の必要性もよくわからなく、
ひたすら患者さんの話を聞いていました。


どんな物を食べていて、どんな生活をしているのか?


ただ話をしているだけだったけど、それこそが今の自分の活動のベースになっています。

話をよく聞いた事で彼らの生活を理解し、何が問題で何を必要としているのか分かって来た気がします。


生活習慣病は生活に直結している病気だからこそ、患者さんの生活習慣を知る事が一番大切。
これは日本でも思っていた事だけど、ソロモンに来てより実感しました。


生活の仕方がまるっきり違うソロモン人に日本人と同じ指導をしても何にも役に立たない。




この前オーストラリア人の看護師や医師の友達と話をしていて、


「ちひろ、料理教室で生春巻きを教えてみたら?野菜いっぱい食べれるし簡単だよ。皮も安いし。」


と提案されたのですが、


いやいやいや、


生春巻きの皮高いし!!(40ドル、1パック600円弱くらい)

まったく現実的ではないアドバイスでした (^^;)




彼らにとったら40ドルは大金。

10ドルの野菜でも高いと言って買えない人も多くいます。

おかずなし、ごはんだけ山盛りに食べるという人も少なくありません。



とにかくお腹を膨らませるために。





そんな彼らに、野菜を使ったレシピを・・・
って私のレシピも現実的ではないのかもしれない。



でも日常的じゃなくても良い、
本当にごくたまにでも、思いだして作ってもらえたら嬉しいなぁって思っています。



今週の料理教室。

カボチャのココナツ煮込みとキュウリとツナのレモン和えを作りました。


ソロモン人はキュウリを丸かじり以外の調理法を知りません。

みんな塩揉みに驚いていました。

「キュウリから水いっぱいでる〜〜〜!」と。。笑



カボチャのココナツ煮込みはred cross直伝のレシピです。

日本のカボチャと違ってこちらのかぼちゃはとても水っぽいし甘くないんですが、

ココナッツと煮込むことでカボチャがとっても甘くなっておいしいのです!



許可もらっているので、レシピ載せます^^

材料

かぼちゃ1玉

ココナッツミルク 1缶(ドライココナツ1つぶん)

生姜 1かけ すり下ろし

塩  大さじ1



(トッピング用)

ねぎ みじんぎり

トマト 1つ 細切り



作り方

①鍋にココナツミルクを入れる。

②さらにカボチャ、生姜、塩を入れる。

③かぼちゃが柔らかくなるまで煮込む。

④トッピングにねぎ、トマトを飾る。





日本のかぼちゃで作ったらすごく美味しいだろうなぁ〜〜〜!





そして平行して行っているエアロビクス教室は順調です^^


どんどん参加者が増えてる〜!嬉しいです。
最近はジェニーがエアロビクスの後に筋トレも取り入れてくれました。

ヨガマットが手に入りにくいソロモンでは、ラバラバがヨガマット代わりになります。

エアロビクスは肥満の人向けの簡単なものにしてくれたり、彼女が色々工夫してくれて嬉しい限りです。