大学院で国際保健について研究しています。

あと半年のplan!!

あけましておめでとうございます。
今年もちょこちょことブログ更新していけたらなと思っています。
ネット環境の悪さからあまり更新することができませんが
おつきあいして頂けたら嬉しいです。


ソロモンでの生活はあと半年。
あと半年間のうちに今まで進めて来た計画を形にしないといけません。
本当にあっという間
残りの任期何をしたいか?まとめてみました。

最低限やりたいこと

①レシピ本の作成
②作って来た生活習慣病資料をまとめて各クリニックに配布
③国立病院との連携強化(患者のフォローアップ体制についての取り決め)






①レシピ本について・・
ようやく原稿は完成しました。全長約80ページの大作です。
しかしまだまだ文章の校正が必要なので校正に時間がもう少しかかりそうです。
とても細やかに一字一句をネイティブの友人が読んでチェックしてくれています。
いかに簡単な表現でわかりやすく書くのか、ということを教えてもらっています。


しかしその友人が任期が終了し、帰国・・・ (;_;)
おいおいおいおい!どうするよ〜〜。

今後はメールと電話で指導受ける予定ですが、どうなることやら・・・。
頼むよ〜〜〜と日々祈っています。

それに伴って本の製本をしてくれる業者探しを先月から行っています。
約10社ほどあちこちとまわりましたがなかなか大変。
アポをとっても居なかったり、突然オフィスが無くなっていたり、お願いしたい編集ができなかったり、
見積もりをお願いしてもいつまでも出してくれなかったり。
結局有望な業者は1社のみ。

しかし見積もりをとるためには3社の見積もりが必要なのでまだまだ探さなくてはいけません。
そして年末年始によってどこの業者も1月中頃までの長期休暇へ・・・。

ここではインターネットで検索してお店に行くなんてことはできないので、ひたすら口コミを頼りに業者を探しています。
やれやれ骨が折れる仕事です。


その後の流れとしては、
原稿が完全に完成し、見積もりが出たら、保健省と市役所に行き予算を組んでもらうようにお願いします。
しかしきっと予算の確保は難しいのでJICA宛にレターを書いてもらうようお願いし、
レターが取り付けられたらそれをJICAに提出します。

依頼書、企画書をJICAに申請し、通れば予算を確保することができます。
そのために本の販売方法、値段、販売場所など決めないといけません。

優先順位がよくわからなくなりどうしよ・・・って頭が止まってしまうことがたびたびあります。
決して一人で成し遂げられることではないので、まずは自分の出来る事を優先して行い、
周りのスピードに合わせてやっていくしかないなと思っています。


今日も保健省に行き本のために必要なデータを頂きにいったのですが、全く協力的ではなく、
しかもほとんどの人は長期休暇に入っており、当然担当者も不在。データももらえず。

色々溜まっていたものと悔しさで涙ぽろり。

毎日毎日コツコツコツコツ・・・と
ここまで頑張って来たのでなんとか、なんとか形にしたいです。

不安もいっぱいあるけど、待ってるよ!と楽しみにしてくれている人や、
協力してくれている言ってくれる人がいるので。




生活習慣病資料の配布
こつこつ作って来ているので本作りが終わったら仕上げる!






③国立病院との連携強化
私の働いているクリニックはソロモンで唯一の生活習慣病専門クリニックです。
しかしその割には、私が働き始めた頃はほとんど機能していない状態でした。
理由はナースの不在によるものです。

そのため私が常駐するようになったので患者数が急増しています
私はこのクリニックをもっと生活習慣病センターとして機能させたいと思って仕事をしてきました。

このクリニックには各市内のクリニックから、ホニアラ中の全糖尿病・高血圧患者が紹介されて来ています。
ここで必ず一度診てから、重症な場合は国立病院に紹介状を書いています。


このクリニックにホニアラ中の高血糖・高血圧の全ての患者さんが来る。
それだけでもとても重要な位置づけだと理解して頂けると思います。

派遣されて1年4月、クリニックの中での診察方法、生活指導方法を強化をすることを目標としてきました。
この間、多くの患者さんを国立病院に送りました。クリニックでの生活指導のみで改善出来た人も多く居ます。
それらのことからクリニックの機能は徐々に果たして来ているんじゃないかと思います。

しかし今問題に感じているのは、国立病院の中の糖尿病センターはどんどん患者数が増えていること。
待ち時間は長く、診察時間は短い。フォローアップも3ヶ月毎で期間が空いてしまう。
そしてマンパワー不足によって十分な生活指導ができていない。

今後は
まだ時間に余裕のある私のクリニックで国立病院に通っている
患者さんの血液チェック、体重チェック、生活指導などを行い
細かなモニタリングができるようにしていきたいと思っています。
システムを作るのは簡単なことじゃないけど、なんとか出来るように話を繰り返しして行こうと思っています。

今日はそんな話をしに国立病院に行って来ました。
そこでチーフの看護師から
「多くの患者さんを紹介して来てくれてありがとう。ここ最近患者さんがすごく増えている。
いつも適切な診察、判断、指導をしてくれて助かっている。」

と言って頂きました。

今後のお互いの連携方法や方向性など話し合いを持ち、彼女からも色々アイディアをもらい、
良い話し合いができました。


1年4ヶ月前、
医療についてもソロモンについても十分な知識もない状態、手探りな診察、通じない言葉、
教科書なんてない、日本とは全く違う生活環境。

しかし例えそんな状態でも私しかいなかったので、ひたすら患者さんを診るしかない。
言葉が通じなくて悔しくて、何度も何度も涙したなぁ・・・。



今ではこの仕事が大好きで、毎日仕事に没頭させてもらっています。
どうすれば良くなるんだろう?何が必要なんだろう?
何をしていても仕事のことを考えない日はないくらい。
そんな毎日がとても幸せです。

今でも十分な自信が無いけれど、
でもたくさん患者さんと話して来たおかげで、この国で起きている生活習慣病について少しは理解できたような気がします。

そんな彼女の言葉がとても嬉しく、また涙・・・。
自分の知らない所で
自分のやってきたことをこうして理解し、小さな変化に気づいてくれたことが嬉しくて。

今までやってきたことは間違ってなかった!と思えました。





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という日記を一週間程前に書いて放置していました。
そして今日、長い長期休暇から開けたカウンターパートと再会。

最近日本に研修に行って帰国してから、さらにやる気に満ちてい溢れている彼女、
長い長期休暇の中で私の活動についてもよく考えてくれていたようです。
それを今日話してくれました。

その中で彼女が私にお願いしてきた事がありました。
それは、

市役所職員や病院関係者を集めて
私の活動についてのプレゼンテーションをして欲しいということでした。
そのプレゼンテーションの中の一つにレシピ本についてのプロモーションもして欲しいとのこと。

なぜそんなことをお願いして来たかというと・・・

「日本に研修に行った事で、食生活の大切さを知った。
日本人の食生活をソロモン人に伝えたいと思っている。

そのために、レシピ本の存在が今後の生活習慣病対策において重要な役割になる。
その本を通して看護師が患者に指導をしたり、コミュニティーに本を持参して健康指導したり、
とても活用していける。

そして私の任期が終了した後もホニアラ市役所で予算を組んでもらい、
この本を毎年増刷してどんどんコミュニティーに広げいきたい。
そのためには私がソロモンにおいて生活習慣病をどのように捉え、どのような思いで仕事をしているか、
そして本を作った目的などを関係者に知ってもらう事が重要だから。」
とのことでした。

彼女が話し終えて、、、感動のあまり泣きそう。
わかってくれてるじゃん・・・・!!><><

彼女の意見、とても正しいし私の目的に沿っている。
さらに私が帰国した後の事まで考え、プランを練ってくれていてくれたことが嬉しかったです。



プレゼンテーションには市長、市役所内の各部署のディレクター、ホニアラ市各クリニックの看護師長、NCDナース、国立病院の職員、女性グループの方々等大体30名以上の方々に来て頂く予定です。
私の料理教室に来てくれている方も参加して頂き、料理教室の感想など話して頂きたいと思っています。

これからカウンターパートと話し合い、良いプレゼンテーションにしたいと思います。
とても緊張するけれど、この1年半のまとめるためにもとても良い機会です。


的確なアドバイス、説得力のある言葉達、やる気に満ちあふれた姿!
いつもカウンターパートと話すと解決策が見えて来るし、いつも道筋を照らしてくれます。

久々にエンジンがかかった気分です。
とにかくベストを尽くすのみ。
まだまだ私のやりたいことはこれから!!
 
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現在モーンスーンの影響で大雨、強風がここ3日ほど続いています。
一日中止まる事無く雨が降り続いています。

一週間はこの状態が続くらしい・・・。
道は水で溢れ川のようになっています。
子ども達はそんな状態でも元気。



モーンスーンの影響で患者さんは少なめ。
同僚とのおしゃべりに花が咲いちゃいます・・。


料理教室で患者さんと。