JICA田中理事長の視察
キラキラ出張から帰ったのもつかの間、
落ち着く事無く次なるイベントがやってきました。
理事長の到着日にはボランティアとJICA関係者を集めた懇親会もあり、直接お話をする機会がありました。
JICAが行っている途上国での生活習慣病での対策、展望についてのお話などとても参考になりました。
理事長は元大学教授と言う事もあるのか、想像以上にとても気さくで話しやすい方でした。
しかしやはり理事長、とてもとても緊張しました。
緊張疲れからこの日はディナーが終わるとシャワーも入らずそのまgoing to sleep・・・(ソロモンに来て初めてやってしまった!)
そしてその翌日さらに大きなイベントが。
「理事長、料理教室の視察」
今回ソロモンでの忙しい日程の中、視察するボランティアは私のみ。
というとんでもない大役を任される事になりました。
そうなったならば、最大限やるのが務め!
このイベントのために色々と準備をしてきました。
当日万全にwelcome できるようスタッフと当日の流れを打ち合わせ、新しいレシピの考案、
病院スタッフが大量の材料買い出しについて来てくれたり、クリニックを大掃除してくれたり。
カウンターパートも院長も当日は丁寧に病院の案内やソロモンの紹介をしてくれました。
スタッフみんなが、このイベントがどんなに大切な事か考えてくれていることが言葉にしなくとも行動で伝わって来て、
そんなことが嬉しかったです。
さて当日。
私の緊張が最高潮。
気づくと足がぷるぷる震えてる!!
いつもの料理教室の準備は万全で出勤するのですが、こんな大切な日に限りあれこれ忘れ物が。
開始30分前に、フライパンケーキに無くてはならない肝心のフライパンを忘れたことに気づき大慌て。
急いでタクシーで家にとりに行きました。
そしてクリニックに戻って一息ついてエプロンを着用しようと思ったら、ない。
エプロンがない、ない、な〜〜〜〜い、とエプロン一つに大騒ぎ。
というのも今日は一番の見せ場。
そんな大切な日には友人がプレゼントしてくれたお気に入りのエプロンを着用しようとずっと前から決めていたのです。
しかしどこを探してもない。
エプロン一つにものすごく落ち込んでた所、「エプロンがあったよ!」
とディスポーサブルのエプロンをスタッフが探して持って来てくれました。
ほんと、いつになく焦って走り回ってる私を見て周りのスタッフが落ち着かせてくれました。
(ちなみにお気に入りのエプロンは帰宅した時ソファの上で寝転がってました。。おい!😨)
そんなICU時代を彷彿させられる懐かしのディスポのビニールエプロンを着用しスタート!
進行していると
理事長をはじめ、本部から数人の方々、ソロモン事務所の諸島、パプアニューギニア事務所の所長などなどたくさんの方々がぞくぞくと来られました。
そして理事長が入室されてからすぐに嬉しいことが。
いつも参加してくれてる方が
「この教室で私たちはたくさんのことを教えてもらっている。
とても簡単に作れる料理、調理のアイディア。それだけではなくて栄養のこと、生活習慣病のこと、健康な食べ物で病気を予防すること。
今まで知らなかった事をたくさん。
実際に目で見て料理を勉強できて、健康を保つ方法について知る機会があって嬉しい。私たちはこの教室が本当に大好きだし、本当にちひろに感謝しています。」
と言うスピーチをしてくれたこと。
なんかもう、ジーンとしちゃいました。。。。。。。。。。。
感動しました。
ピジン語だったから理解してもらえたかわかりませんが、きっとなんとなく感じてもらうことはできたはず。
さて今日の料理教室の参加者は20人以上の方々(18名女性、2名男性)
クラスを進めていると周りからどんどん人が集まって来て最終的な人数はよくわからないくらいたくさんの方々。
週末考案したフライパンバナナケーキは大成功だったし、
(実は失敗が不安だったので、当日朝に2台分のケーキを焼いておいたのですが・・)
ローカル野菜を使った料理も大好評。
料理の後に行った栄養講習会も盛り上がりました。
理事長からもすばらしい活動だ!と太鼓判を押して頂きました。
JICA関係者の方々からもすごく良かったよ〜と感想を頂きました。
このような大舞台の機会を与えて頂けたこと、
多くのサポートにより最高の教室になったこと、
感謝の気持ちでいっぱいです。
この教室は2013年の2月から週に1回行って来ました。
元々教室の運営も人に料理を教える経験も無いし、何より人前で話す事は苦手。
手探りの日々の中
なんだかスムーズに進行できないし一人で運営して行くのは辛いなぁと思う時期が続きました。
最初はどうして良いのかわからなくてとにかく一人で全てやっていました。
材料の買い出し、野菜の下ごしらえ、レシピの作成、皿洗い、教室後の掃除。
なんでみんな手伝ってくれないんだろ?って不満に思うこともありました。
でも一人で全て行うのはあまりにも大変で、
病院のスタッフや参加者に手伝いをどんどんお願いするようにしました。
するとお願いされた方々は気持ちよく受けてくれてどんどん仕事をしてくれます。
わかったのは、彼らは指示されていないのだから何をして良いのかわからなかったのだということ。
私は動き回るのではなく、
人にうまく指示をしてクラス全体をオーガナイズすることの方が重要だっていうことに気づきました。
それからはとっても気持ちが軽くなりました。
何か一つのことをオーガナイズするmethodはこの2年間で学んだ事の1つかもしれません。
さて帰国間近ですが、6月末までにまだまだやらなければいけないことが。
来週カスタムガーデンというNGOからワークショップの中で生活習慣病プレゼンテーションと料理教室の開催を依頼されました。
そのワークショップでのプレゼンテーションと料理教室の準備、
通常の料理教室の準備、
避難所での手洗い指導のプレゼンテーション準備、
来月行われる隊員総会での最終報告プレゼンテーション(日本語)の準備、
配属先で行われる最終報告プレゼンテーション(英語)の準備、
最終報告書(日本語、英語)の作成。
そして明日は本に関わるとても重要なミーティングもあります。
これらは最低限やらなければいけないことです。
うわーやることいっぱいだ〜!!
最近ある友人から言われた
'何かが起こる事をただ漠然と流れに任せていては何も生まれないよ。
just keep on knocking, and the door will be opened to you'
という言葉が印象に残っています。
さらっとこんな言葉を伝えられるのって素敵だなぁと思いました。
そしていつか自分が思い描く夢に手が届くまではノックし続けます。