大学院で国際保健について研究しています。

料理教室の新たな構想、そして継続の困難さ。

こんにちは。


今月は出張、理事長の視察とイベントが続いていて忙しかったのですが、ようやく通常通りの日々に戻って来ました。

今週はワークショップでのプレゼンテーションを依頼されていたため準備をしていたのですが、

さすがのソロモンタイム。前日に延期の連絡が入りました。

私にとったらややラッキーです。

ちょっと休ませて〜〜〜〜〜〜〜(><)と身体が悲鳴を上げていたのです。






さて今週の料理教室は3品。

キュウリとツナのサラダ



スリッパリーキャベツとツナ炒め


ゆでクマラ


そしてデザートに、クマラケーキでした。


いわゆる日本のスイートポテトですが、牛乳ではなくココナツミルクを使い、フライパンで焼いています。

写真はオーブン焼きのもの。



こちらはフライパン。

生地が柔らかいので形の成形が難しい・・・。


さて次回からずっと構想していた新たな料理教室へ。

『ソロモン人がソロモン人に教える』スタイルにしたいと思います。

つまり参加者の中で何かできるレシピがあればそれをみんなで教わるということ。

今日話を出すと意外にみんな色んなレシピを知っている。

来週はロティ(薄いナンのような生地に野菜を巻いたもの)を教えてもらおうと思います。



と言っても、残りあと4回しかありません。

私は残りの料理教室はソロモン人が講師となって料理を教えてくれるということと、

あとはちょっと奮発してお魚やお肉を使った料理や日本食も登場させようかと思っています。

今日は皆から寿司が作りたいとリクエスト。

ずっとツナ缶料理ばかりだったからね。

最後くらいヘルシーチープ路線から外れても良いよね・・・。


残りも楽しく、みんなの思い出に残るような教室にして行きたいと思っています!






ところで現在、レシピ本の第二回目の印刷を行っております。

これは日本やソロモンから寄付して頂いた寄付金、そして本の売上金で印刷を行うことができました。

日本からはSolomon Nakaya Scholarship 様から寄付を頂きました。

この場を借りて感謝申し上げます。



そして第三回目の印刷について、スポンサーを探していますがなかなか話が進まず・・・。

本の印刷には1ヶ月以上かかるためもうそろそろリミットだな〜と、第三回目は諦めようと思っていました。



しかしそんな中、数カ所(保健省、NGO、市役所など)からまとめた冊数の依頼がありました。

保健省栄養課の職員はレターを持参され、「100冊のレシピ本が欲しい」との依頼。

ソロモン各州で行われる栄養ワークショップでの教材として使いたいとのことでした。



さすがにこの依頼を断るわけにもいかず、そして見つかるかどうかわからないスポンサーに頼るわけにもいかない。

JICAと話し合いを持ち、印刷製本費をJICAに申請することにしました。

そして結局、150冊の増刷の申請が通りました!

良かった・・・。。。



さらに保健省から私の本を今後もソロモン中に広めたい、

毎年予算を組んで申請して印刷して行きたいので本のデータが欲しいとの依頼も受けました。

これについてはもう少し話し合いをして決めようと思っています。








そして早速本日150冊の本のオーダーをしてきました。


しかしまた印刷屋との面倒くさいコミュニケーションが待ち受けているのです・・・




一つの見積書をとるのに1週間以上かかる (担当者が毎日不在、電話しても出ない、仕方なく店に行き担当者が出勤したら電話するように伝えるがかけてくるわけが無い)

毎日店に進行状況の確認をしなければいけない(今何やってるの?どこまでできているの?早くやって!としつこく言わないと進めてくれない)

誰に聞いても誰がどこで何をどこまでやっているのか把握をしている人がいない(店長でさえも把握していない)

追加のオーダーをすると、どことなく面倒くさそう (商売する気があるのだろうか・・・)



帰国直前までこのストレス状態でいたくないので、どうにか早く仕事をしてもらいたいです。





そしてもう一つ問題なのが私の後任看護師がまだ決まっていないという事。

後任ボランティアは決まっているのですが、来年の10月からの配属となります。

つまりまだ1年以上も先なのです。

その間このクリニックを見てくれる看護師がまだ決まっていません。

どのクリニックも看護師は不足しているしきっと、見つからないんだろうなと諦めさえも。

周りの看護師が冗談で「ちひろが帰国したらNCDクリニックはcloseだね!hahaha」と言っています・・。




きっと私がフォローしてきた患者さんたちは放置されてしまうのだろうなと思っています。


私が配属される前の2011年は、クリニックの来院患者さんは年間たったの!83名でした。

そして私が2012年の9月から配属となり、年間484名に。

そして2013年は一気に増加し、年間1047名の患者さんが来院されました。


こんなに患者さんが増えているしそれだけ患者さんからの信頼も得て来たのに・・・

そしてこの間多くの高血圧・糖尿病の方も発見したし、

きっとソロモンでの高血圧・糖尿病患者数のデータは大きく変わると予想しています。


でも続かないと意味が無いのです・・・。





とてつもなくがっかりな気持ちで毎日仕事をしていて、最近は全くモチベーションもあがりません。

次回の来院予約を取りたいものの、次回ここにいるのは私ではないし、誰か居るのかも定かではないという事実。







継続できないという問題はどこの発展途上国でも抱えているのでしょう。





もっと時間があれば・・・と思う反面、きっと時間があっても変わらないだろうなとか色んな思いが混在しております。

本当に何かを成し遂げるには想像を絶するエネルギーと根気が必要です。






しかしもちろんしっかりと引き継ぎ書は作ります!どこかの誰かがきっと引き継いでくれることを信じて・・・。