大学院で国際保健について研究しています。

Educational event about washing hands!

こんばんは。

毎日毎日色々な新しい発見に驚いたり感動したりしっぱなしです。

いちいち声に出すと恥ずかしいので、心の中で静かに受け止めています。

今日はソロモンに派遣された日からのブログを読み返していました。

すると、派遣されて1ヶ月が経った日のブログを発見。

以下抜粋。





日本とのたくさんの違いを日々感じています。

特に、日本の全てのシステムの正確さ、便利さ。
全てのスケジュールがきちんと組まれていて、常に時間を予測して行動できること。
バスや電車の時刻表がある事。さらに定刻通りに乗車できること。
携帯の電波が使えなくなるなんてことはほとんどなくて、常に快適にインターネットを自由に使える事。
水道から水がいつも出るという事。
蛇口をひねればお湯がでること。
毎日温かいお風呂に入れる事。
ボタンを押せばご飯が炊けて、掃除もしてくれて、洗濯もしてくれること。

ガス台ひねれば火がすぐにつくこと。
決まった日にゴミを回収しにきてくれること。
洗濯を干すのがめんどくさいとか、ゴミを仕分けるのがめんどくさいとか回収所まで運ぶのがめんどくさいとか・・なんて贅沢な悩みだったんだろう。

どこにも水洗トイレがあること。
ティッシュペーパーを街で配っていること。

常にスーパーやレストランが近くにあって、お腹がすいたらすぐに材料を買いに行けて食べに行けること。
毎日何にしようかと献立を考えることができるくらいたくさんの食品を手に入れることができること。

冷蔵庫がないから野菜がすぐに腐ってしまう、
ネズミに野菜や果物をかじられてしまうなんて日本では考えられません。



魚も肉も綺麗に切り分けられていてすぐに使えるようになっていること。


読んでいて驚いたのが・・・

今は全てが逆にかんじるのです。

バスや電車は全て驚くほど定刻通り、
停電の心配はしなくて良いし、
懐中電灯の下でご飯を食べる事があるわけがない。

水道が止まる恐れもなし。
インターネットはどこでも使えるし、
温水がいつでも出てくるし、
水洗トイレがあるし、しかもウォッシュレット機能まで!
もちろんペーパーは常に補充してある。

料理をするのに炊飯器やもろもろの電化製品があったり、
掃除機や洗濯機や乾燥機・・・なんでも機械がやってくれる時代。。。

コンビニがどこにでもあったり、
夜は街灯がついていて明るいし、
ネズミや虫は家にいないし・・・。


ソロモンでは水道が止まることがよくあったため、
雨が降れば雨水を貯めていたのですが、
今でも雨が降ればラッキー!雨だ!
と、バケツを外に持って行きたくなります。


そしてスーパーマーケットがあるというすばらしさ!

ソロモンでは、野菜はマーケット、魚は魚マーケット、肉は肉屋、卵やその他加工食品はその他の店。
一回の買い物であちこち歩いたりバスを使わないと行けない。
これが重労働でした。

物も種類は少ないし、流通が安定していないからあるかないかもその日次第だし、
大概の物は賞味期限切れていたり、賞味期限の表示もないし・・・。
肉は冷凍物だったし、
全ての食品の物価が日本以上に高かったのです・・・。

日本では魚や肉はとても安いし、全て奇麗にさばかれ、切られている!
一つの食品にいくつもの種類がある!
レジでおつりが無いなんていう不安は無い!
(ソロモンのマーケットの売り子はたいていおつりを持っていない)



そして、
日本に帰ってきて一番嬉しい事は、新鮮で美味しい食材が手に入りそれらを料理できることです。
ソロモンだと一日1種類の野菜を食べれば良い方だったのですが・・・。

今日のランチも山盛りのサラダを作っていただきました。

ありがたい。。




という気持ちを今後も忘れないようにしたいですね、

というつもりでこの文章を書きました。








さてソロモンに頭を戻しまして・・・


5月22日のお話です。


避難所として使用されていた学校のEarly Childhood Educationの子ども達 (3-7歳) 約100名と教師に対し、手洗い指導のイベントを行いました。

この学校自体も、学校に通う多くの子ども達も、少なからず洪水災害の影響を受けており衛生環境は良くありません。

そのため国家災害管理局で活動する隊員が日本に拠点を置く国際社会推進会ワールドギフト様に依頼をし、400個の石鹸とスリッパを寄付して頂きました。

そして、その石鹸を用いて手洗いデモンストレーション、手洗い実習、石鹸の配布を行いました。

まず、教室の中で私たちは感染についての講義と手洗いデモンストレーションを行いました。


小さい子どもを相手に講義をすることは初めてだったので、

プレゼンテーションの内容はとても悩みました。

3歳の子に手を洗う必要性とその効果をどのように伝えたらわかってもらえるのかな?と。。


そして使う言葉にもすごく悩みました。

英語の幼児言葉を調べたり、同僚にピジン語の幼児言葉を教えてもらったり。

例えばばい菌は英語で'Germ'ですが、'ソロモンだと子どもはSnake'を使う!とか。






そして講義の後は教室内でベースンを使って実演。

まず私が実演し、数人の子に前に来てもらい手洗いをしてもらいました。




さて手洗いの方法を確認した後は、皆で屋外に出て早速実践。



全ての子ども達が石鹸を使い上手に手洗いをすることができました。

手洗いの後は子ども達は嬉しそうに、良い香りがするよ!手が綺麗になったよ!ばい菌いなくなたよ!

と口々に伝えてくれました。

この笑顔が本当に可愛くって・・・。





そして最後に子ども達と先生達に石鹸を配布しました。

きっと子ども達は家庭でも手洗いを実践してくれることでしょう。






このイベントの内容を考える際、
実は私のカウンターパートが遅くまで一緒に講義の流れを考えてくれたりアドバイスをくれました。


ソロモンでは水道が無いところも多いので、水道がない場合の手洗いの方法とか、
手洗いの時間にちょうど良い歌とか(英語で歌うキラキラ星☆)、
子どもが使うピジン語とか・・・。

そんな私のカウンターパートのアドバイスのおかげでこのイベントは大成功に終わりました。
Tangio Tumas July!!!



このイベントは子ども達の衛生観念を向上させるために、とても意味のある活動になったと思います。