大学院で国際保健について研究しています。

大学院生ということ


大学院に入学して瞬く間に1週間が経ってしまいました。
この一週間本当に忙しかった。

毎日が色々と頭を使って論理的に考えなくてはならないことが多くて、
今まで自分の脳の中で眠っていた部分を叩き起こしているような感覚です。

しかし心から思うのは、社会人経験をした上での大学院って本当に面白い。
今までの自分に起こった経験や知識全てを総動員して、
一つの事象を多角的に客観的にみると言う上では社会人経験をして良かったと感じる理由の一つです。

毎日自分の研究に関連する文献を読み漁り、留学に関しての書類を作成し、
今週授業で行われるディベートのテーマについて調べたり、
さらに英語のセルフスタディーも。

確かに毎日課題に追われているのですが、
もうなんと言っても全ての講義も課題も文献読むことも最高に楽しい。
朝食を食べている時から、寝る直前まで一日中文献片手に生活しています。
まさにI am intending to study! 勉強に没頭している!という感じです。
せっかく神戸という魅力的な街に住んでいるにもかかわらず、毎日家と大学の往復しかしていません。

特に労力を費やしているのは毎週行われるディベートへの準備です。
テーマは、‘Is medical anthropology necessary
for the current medical practice in Japan?’です。

日本語にすると、「日本の医療に医療人類学は必要?」
このテーマの反対チームになりました。

テーマを聞いたときはかなりクエスチョンマークがたくさんで、
そもそも医療人類学とは何か?ということから調べ始め、
医療人類学が現代の医療の中にどのように位置しているのかということまで
掘り下げて調べていきました。
ようやく反対の意見を考えることができたので、
これらの意見にどのような反撃をされるのか、
また反撃にどのように答えようかといったことを考えようと思っています。


しかもディベートと言ってもメンバーは4人しかいないため、
2対2というとても小規模なディベート
そのため発言せざるを得ない状況。
しかももちろん使用言語は英語でのディベート

不安要素がたくさんだったのですが、
ディベート自体がうまくできるかどうかということよりも、
事前にテーマを与えられた上でのディベートはとても勉強になります。

以前テーマをディベートの直前に与えられた状況で行ったことがあったのですが、
ディベート自体に慣れていないので、きちんと論理立てて話すことができませんでした。

様々な方向から一つの問題を捉え、
相手を納得するために論理的に意見を話すためのとても良い訓練になるなと実感しています。



そして少人数だけれどクラスメートとの会話もとても面白いです。
国際保健分野の研究を志しているメンバーなので、それぞれの研究の話を聞くのがとても興味あるし面白い。
デング熱を媒介するための蚊を減らす方法だったり、日本に来る外国人看護師のことだったり、栄養によって学習障害を減らすということだったり・・・
私自身も興味があることばかりで聞いているだけでワクワクしてきます。

さらに本当にラッキーなのは私の指導教授がソロモン諸島研究者だということ(だからこの大学院を選んだというのもありますが)
ソロモンという共通の話題があり、とても盛り上がります。
ministry of health, Y sato, ポイントクルーズだったり、ギゾ、セゲ、ムンダ・・などなど
私の記憶の中で少しずつ消えかけてきたワードが教授の口から聞こえるととても懐かしく感じます。



この2年の間で私がしたい研究は、、
自分がソロモンで2年間過ごして仕事を通し考えた憶測を、
エビデンスとデータを元に結果を出すこと。
かつそれらのデータを使ってソロモン人にとって最も効果的な生活指導方法を導き出すことです。
これはかなり長期的な研究が必要なので修士ではどの程度まで近づけられるのかわかりませんが、
できる限り頑張りたいなと思っています。
さぁまた一週間がんばろ〜〜〜。