大学院で国際保健について研究しています。

電車の中、スマートフォン禁止令


先週の授業の中で、第一回目のディベートを行いました。

テーマは「医療人類学は日本の医療に必要かどうか?」
4人だけの少人数でディベート初心者でしかも英語というかなりハードルが高い状態だったので
予想通りあまり活発ではない討論になってしまいました。

まぁその内容はおいて、
私自身ソロモンで医療人類学の必要性を感じました。

ソロモンでは人々の病気や治療に対する考え方が日本とはかなり異なることを実感しました。
日本をはじめほとんどの先進国では体調が優れないとすぐに病院に行き、
何かしら原因を突き止めようとするのが当たり前です。

しかしソロモンでは体調が悪いことがすぐに病気であるとリンクしてはいませんでした。
自分が何か悪いことをしたから体調が悪くなった、黒魔術によるものだ、デビルが命を取り去った、
死は定めである、というような考え方の方々を多く見ました。

また草の根や葉から作られた伝統的な薬を使用して、西洋医学による薬を拒否している方も多くいました。
高血圧で症状も出ている方に定期的な服薬を勧めてもなかなか信用してはもらえませんでした。

伝統医療がベースになっていて信頼している人々に、

「良くない生活習慣が病気を引き起こすんだよ」
というメッセージを伝え本当に理解してもらうには大変な労力がいるな、
と思ったことを覚えています。

病気は生活習慣が引き起こすことであることを理解してもらい、
さらに予防行動に結びつけるにはどうしたら良いのか?

今後の研究について医療人類学の視点からも考えてみようと思っています。



そして今週もやれやれ、2回目のディベートがあります。

なかなか準備が大変で、一週間がディベートの準備のために費やされていると言っても過言ではありません。

今週のテーマは「WHOの定義する健康は適切かどうか」

WHO(世界保健機構)は

Health is defined
“a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”
『健康とは、完全に、身体、精神、及び社会的によい(安寧な)状態であることを意味し、単に病気ではないとか、虚弱でないということではない』
と定義しています。

果たしてこれは「健康」が意味することにあっているのでしょうか。







最近読んでいる本の紹介。
こちら、教授にお借りして読んでいる本です。
教授の研究室には専門書から一般書まで色々と興味がある本がたくさんあるので、
読書には事欠きません。

研究によると肥満体質というのは遺伝子ですでに決められてしまっているということです。
家族が肥満家系であると肥満になる遺伝子をすでに備わってしまっていて、
満腹中枢が鈍くなってしまっているそう。
肥満家系の方は特に食事に気をつけなければならないそうです。

肥満遺伝子―肥満のナゾが解けた! (ブルーバックス)

肥満遺伝子―肥満のナゾが解けた! (ブルーバックス)


通学中の電車の中では読書か英語のリスニングの時間にあてています。
最近自分の中で電車の中スマートフォン禁止例を出しました。
思考能力を高めるためにも文章能力を上げるためにも読書が必要だなと実感しています。

英語のリスニングは相変わらずTEDのウェブサイトから気になるタイトルのプレゼンテーションを聞いています。
色々と聞いていますが、
私のオススメはこちら。

TEDの中でも最も聞いている、きっと100回近くは聞いているだろう
・Simon Sinek の'tell us how great leaders inspire us'
「優れたリーダーはどのように行動を促すか?」


こちらも多分70回以上は聞いている
世界的にとても有名なスピーチです。
Steve Jobsスタンフォード大学での祝賀スピーチ
「点と点をつなぐ」「愛と敗北」「死について」





英語がわかりやすくスピードも速すぎず、構成も話の内容も論理的でポイントがわかりやすく
伝えたいメッセージが聞き手にストレートに伝わってきてわかりやすい。
いつもプレゼンテーションの参考にしています。

特にSteve Jobsのスピーチは内容も素晴らしくとても勇気付けられます。
堅苦しいスピーチよりも、
Steveのように自らの経験を通したスピーチは相手にも気持ちが伝わりやすいなぁと思います。
現時点では意味がないと思うようなことでもきっといずれは点と点が繋がるはずだから、
興味がないこともまずは続けてみるべきだというメッセージが特に好きです。


私は気に入ったプレゼンテーションは何度も何度も何度も
英語が全て字幕なしでも完全に理解できるまで聞くようにしています。
そして以前ブログでも書いたようにシャドーイング(英語を聞く側から追いかけて同じ内容を口に出す練習方法)をしています。
ご飯の準備をしながら、洗濯物を干しながら、掃除をしながら、やっています。

電車の中でも声には出さずにシャドーイングしています。
シャドーイングは去年から続けていますが、
発音やイントネーションの向上に本当に役立っているのでとてもオススメの勉強法です。

この二つの他にもたくさんオススメのプレゼンテーションがあるのでまた載せます^^