大学院で国際保健について研究しています。

(タイ短期留学)多くの国の学生との出会い

先月末にマヒドン大学主催による公衆衛生に関する国際学会が行われました。
それに合わせて世界各国から大学教授、研究者や学生など多くの参加者が集まっていました。


日本からは京都大学の教授とPhDコースの学生が来られ、
教授と学生それぞれの研究について研究発表をされました。

日本とタイの共通の問題点である高齢化、生活習慣病をメインとした発表を聞くことができました。

発表を聞くために、総勢9カ国の人々が一同に会しとても熱気溢れる場となりました。


途上国での肥満や栄養改善に焦点を当てて研究をしている方や、
薬剤師へ介入し、薬剤師を対象としたトレーニング(薬剤師が糖尿病患者のモチベーションを上げるために介入するための)など、
とても興味深い研究をされている方がいらっしゃって最高に楽しく聞かせていただきました。

以前病院で働いていた際、
あまり手がかからない糖尿病患者さんよりも、
緊急性がある患者さんを優先にした看護になってしまいがちで、糖尿病患者さんへの健康指導を病院で時間をかけて行うことの難しさを肌で感じていました。

定期的に薬局に通う患者さんが薬剤師さんから、患者さんがコメントをもらったり指導してもらえたら
投薬コンプライアンスを継続するためにも良いだろうしとても効果的だなぁと思いました。

糖尿病指導において最も重要なのは、たった一度だけの特別な専門用語だらけの教室よりも
「一緒に頑張ろう」という継続的なサポートが最も効果的であることは日本でもソロモンでも感じました。

薬剤師さんを対象としたCOMPASSプロジェクト。こちらのwebsiteから見られます。
http://www.yobouigaku-kyoto.jp/compass/index.html


オリジナルのチロルチョコをいただきました。こういうユーモアも素敵です。


自分と同じようなフィールドに関心を持ち、
様々な視点や介入から研究をしている方との出会いは今までなかったのでとても嬉しい出来事でした。

今回発表されたほとんどの方がPhD(博士課程後期)の方だったので、
一歩踏み込んだ研究をされていて素晴らしいなぁと思いました。

私も修士で行う予定の研究を発展させて、さらに先に向かうことが目標です。



興奮気味に感想を述べる私。楽しかった〜〜



タイに来てから多くの国から来た研究者や学生と会う機会を頂いています。
皆さん公衆衛生を学びに来ているので共通の話題があり研究の情報交換を行うことができる良い機会です。

ヘルスプロモーション一つとっても国によってシステムが全く異なっていて、
お互いの長所や短所など話すことができてとても面白いです。


タイでは公衆衛生がとても進んでいてヘルスプロモーション対策が積極的に行われているのも、
今後ソロモン諸島の研究する上でとても参考になります。

また、日本でのヘルスプロモーションもとても細やかに組織されて行われていているということも学びました。


また、もう一つタイに来て学生と会い驚いたことは、
大学院で学んでいる学生の多く(特に留学生)が30代後半〜40代の方です。

皆さん家庭を持ちながら子育てをしながら、または旦那さんと一緒に同じ大学で学んでいる、
など様々な環境の下で学ばれています。

そして、皆さんのバックグラウンドも様々です。
博士後期で学んでいるある日本人の薬剤師さんは、学生・教員・起業家・研究員としての仕事、
また、同じく博士後期で学んでいる日本人の助産師さんは、学生・看護師・保健師・教員の資格を持っていらっしゃいいました。
皆さん多くの草鞋を併せ持ち学んでいます。

学ぶのは何歳からでも遅くはないですね。
私も社会に出てから大学院に入学したことを時々驚かれるのですが、
実際にこの道に進むとそれは全くすごいことでも変わったことでもないことを感じます。


最近英語の先生に、
"You are a perpetual student" (君は永遠の学生だね!)
と言われました。

どこまで勉強をしたいと思うかわからないけど、
突然もうやめた!となってしまう可能性もあるけれど・・・
でも、一生かけて突き詰めたい目標を持って学んでいけたら幸せだと思います。