大学院で国際保健について研究しています。

心境の変化・・・


タイに来て一ヶ月が経ち、残すところ留学もあと3週間です。
ゆったりとしたタイのリズムの中、毎日多くの人々と会い会話をし、笑い合い、
幸せだなぁと感じています。

来る前から目標としていた英語の勉強も順調に進んでいるし、
肝心な調査は思うように進んではいないけれど、
公衆衛生に特化したマヒドン大学で、タイだけではなくアジア全域のヘルスプロモーションについて学ぶことができています。

ここ数年のバタバタした日々・・・
家族間の揉め事、新米看護師としての仕事に追われていた日々、青年海外協力隊の受験、ゆったりしたソロモンライフをあまり送ることがなかった協力隊での忙しい活動と大学院の受験に向けての勉強・・・。
毎日とにかく全力疾走だった20代を振り返ったりしています。

ここ最近は、もう少しスピードを押さえて生きることも素敵なのではないかと思うようになりました。
バンコクは一見発展が目まぐるしいけど、人々のスピードはゆったり、のんびり。
そんな友人たちと時間を過ごす中で、もう少し心に隙間を持たせて生きることへの憧れも感じています。

明日は私が予てから行きたかった、小学校への訪問です。
ここ最近タイでは小児の肥満が増えているのですが、子供たちへの介入を始めているマヒドン大学の教授と共に学校に見学に行くことをお願いしていました。

この2ヶ月の中で最も考えていたのは、いつ・どこで・どのような健康教育が最も効果的なのかということでした。
今回の留学を通して多くの国の方々の講義を受ける機会が多くありました。
講義を通し、ヘルスリテラシーを高めるような教育・・・つまり、健康を自分で守ることができる能力をつけることが重要なのだな、ということがわかりました。

また、日本での子どもの頃から自然に健康への正しい知識を持つことができている教育の素晴らしさを学びました。
多くの国の研究者が、先進国の中で最も肥満率の低い日本から学ぼうとしていることを知りました。
私はこれを誇るべきことだと思うし、もっと日本で経験を積んで技術を学ぶべきだと思うようになりました。

どんなに文献が読めても、語学が堪能でも、肝心な医療職としての技術が無ければ結局何にもなれない。
頭でっかちな研究者にはなりたくないし、現場で最も通用する医療職者としてこれからも成長していきたいな、と思います。



コミュニティーセンターで高齢者が集まって運動やカラオケをしている様子。


90歳のおじいちゃん

久々に現地の人々と触れ合ってとても楽しかったです。
英語が通じないからコミュニケーションがとても大変だけど、皆さん一生懸命私に話しかけてくれて嬉しかった^^

やっぱり私は現場が好きだなぁと思いました。
もちろん論文読んだり勉強することも好きだけど、でも人との触れ合いほど楽しいことはないですね。

明日がとても楽しみです!