大学院で国際保健について研究しています。

ソロモン滞在2日目。

今日は調査を行うための許可をとりに行く日。
そして友達に会いにあちこちに足を延ばしました。


(at the souvenior shops)

昨晩はネズミの遭遇もあり、あまり寝付けませんでした。
今ゲストハウスのような場所に泊まっているのですが、部屋が何しろ汚い。(それ故、ゲストハウスとは言い難い)
良く床を見ると黒い点々が部屋の床に散在してあり、よくよく見ると、、ネズミの糞でした・・・。
オーナーは中国人。
今日は朝起きてすぐに部屋の掃除をしてほしい旨を伝えるが、曖昧な返答。
私が泊まることをあらかじめ知っていたにも関わらず掃除をしてくれていないオーナー。
お金を払っているのはこちらなのに、掃除をするように言っても明らかに掃除をする気がなさそう。
そんなところも、ここはソロモン。
イライラしてもしょうがない。

中国人のオーナーに話をし続けてもらちが明かなそうなので、次はソロモン人の掃除スタッフに話をしてみる。
しかし「ボス(中国人)の下で働いてるから、ボスから指示されないと仕事できない・・・。」と渋い顔。

しかし私も引き下がらず話を続ける。
私が日本人であること、ピジン語がよく話せること、彼女の出身地のマライタ島のマルーに私が住んでいたことがあることなどをアピールすると、彼女の表情が一転、笑顔が広がりました。
「あなたは私の友達!いつでも掃除しに行くよ!」と言ってくれました。

ソロモンでは
日本人がとても良いイメージを持たれ好かれています。
そして同じ言葉を話すワントクであるとわかると、ものすごく仲間意識を感じてくれています。

無料でしてもらうのは嫌なので、
私が彼女に直接お金を支払うことで時々掃除をしてくれることになりました。
(オーナーを介さないほうが彼女にとっても絶対に良いはず・・。)

そして1時間後には部屋が綺麗になりました。

ソロモンではソロモンのやり方でやらないと。


そんな一仕事をした後、調査を予定しているクリニックへ。
2年前と同じ道を歩きながら、出勤していた日々を思い出しました。
クリニックのドアを開けると、知っている面々がいっぱい!
ほとんどのスタッフは当時と同じまま。
みんなが大きなリアクションで大きなハグをして迎えてくれました。

そしてクリニックのダイレクターのサモと調査についての話をしました。

サモは、
今でも私がソロモンのことを研究してくれていることがすごくうれしい。
そして、肥満についての研究はソロモン諸島に絶対に意味があるし重要だから続けてほしい。
さらに、私が当時した仕事を今でも本当に感謝しているから、何でも助けたいと言ってくれました。

そして調査をするためにはホニアラ市役所と保健省からの許可が必要であるとのことで、
サモも一緒に市役所と保健省についてきてくれました。

行く先々でサモはそれはそれは熱弁をしてくれました。
私が当時クリニックでしていた仕事の話や、これからやっていきたいこと、調査がいかに大切な役割を果たすかなど、いやぁそれは言いすぎだよ〜〜と言うくらい^^;


まず、市役所ではあっさり許可が下りました。
良かった。

そして保健省では、調査をするためにソロモン諸島の倫理審査を通さなくては行けないし時間がかかると言われました。
しかしサモは、”All the responsibility is mine.”と。

「今回の君の滞在時間内に審査の合否の結果が間に合わない。
私が調査の全責任をとるから、明日から調査を開始して良い」と言ってくれました。




サモ・・・なんだかかっこいい・・・。

ありがとう。
またじんわり涙が・・・。



ソロモンに来てこんなにもスムーズに色々とことが進むとは思わなかったので、
拍子抜けしました。

これも2年間で育んだ信頼関係の賜物。
2年前の自分、よくやった!と言ってあげたい。

明日から本格的に調査を始めます!





(以前の同僚、大変お世話になったケルビン


(ビーチサイドのレストラン。仕事終わり、日が暮れ始めるとビールで乾杯)