大学院で国際保健について研究しています。

[Field research in Solomon, 2016

2年ぶりにホストファミリーが住むビレッジに行ってきました。

ホニアラの喧騒を離れて30分ほど車を走らせると、辺り一面ヤシの木に覆われたジャングルが現れてとても静かなビレッジが続きます。

私のホストファミリーが住むのはガダルカナル島北西に位置するビサレという地域。
村が海沿いに面していてとても美しい風景を見ることができます。

久しぶりに会った家族と近況を報告しあいました。

特に家族の次女(20歳)がもうすぐ結婚するという話で持ち切り。
彼女は常に携帯電話を手放さず、彼からの連絡を待っていて彼に夢中。

ビサレは携帯電話の電波が入らない地域なのですが、村から少し離れた場所に行くと、わずかな電波が入ります。

彼と電話をするために一生懸命電波を探して村を歩き回る彼女の姿がとても愛らしく可愛かった。


でも両親は彼女が結婚するにはまだ早すぎると言って反対していて、そんな両親からの愚痴も聞きつつ過ごしました。彼女によく言って結婚をやめるように説得して!とお願いをされたので私も色々アドバイスをしたりして・・。

世界中どこも家族は同じような悩みを抱えて生きているのだな〜ということを実感します。

翌日は
kokolako(鶏)の鳴き声とともに起きて綺麗な朝日を見て海に飛び込み、


水浴びした後に、畑に行ってサツマイモやキャッサバを掘り。

畑に行く途中でパパイヤを採って頬張りながら。

そのあとはビレッジの友人たちと一緒にパンを作り。

ココナッツを拾ってきて、

ココナッツミルクを作り、(皮をむき、中の白い部分を削り、水を入れて絞ります)


(Fresh coconut milk)




小麦粉、ココナッツミルク、バター、砂糖、イーストを入れて捏ねます。

(ソロモンでは牛乳が手に入らないのでココナッツミルクを使います)

数時間発酵を待った後、

ドラム缶に穴を開けた自作のドラムオーブン(ソロモンでは主流です)で焼きます。

オーブンの横から薪を入れて火を上手に調整して、美味しいパンが完成!

マーケットで売りに行くパンです。

ソロモンの伝統的な食事、イモ類(さつまいも、キャッサバ、パナ)や野菜のココナッツミルク煮込みもたくさん食べました。
すごくシンプルな調理法なのにソロモンに来たら妙に美味しく感じます。


ソロモンの村に住む多くの人々は家には電気、水道、ガス、トイレ、シャワーがなく、ほぼ自給自足で自然とともに生きる伝統的なソロモン生活を送っています。


(懐中電灯の下で食事)

日本には当たり前にある多くのものはソロモンにはないけれど、
決してそれは開発が遅れていている可哀想な人々、貧しいとは思いません。人々は人々が手に入る物の中で助け合い、不自由をすることなく現状に満足しています。

遠く先の将来を案じるよりも、毎日一日一日を大切に生きています。そんなシンプルな生活の中で生きる人々の笑顔はとても輝いていて素敵だなぁと思います。



こちら、畑での子供たちの映像です。

さて。
ホニアラに戻ってきてから保健省に行ったら、
私が行う研究の倫理審査のための大量の書類を提出するように言われたので
これから頑張って書きます!
調査も引き続き頑張ります!