大学院で国際保健について研究しています。

残り1週間。

こんにちは。
今週は気合を入れて一日10件弱のインタビューをこなしていました。
とても疲れたので今週は土曜日にお休みを取りました。

◎調査の進捗状況

猛暑の中汗だくだくになりながら、一日10人の身体計測とインタビューは喉がカラカラに乾き、体力も使います。
若い年代の人々とはスムーズに会話が進みますが、高齢者になるとかなり時間をかけて説明をしないと質問の意図を理解してもらえません。

プライベートな質問も多いのでインタビューの途中で拒否されることも多々。。。(これは仕方がない。)
毎日一日が終わると宿に直行し、シャワーを浴びて、ビスケットを食べて、そのまま就寝の日々でした。
予定していた調査終了直後にデータ入力は全くできない状態。帰国してから集中的に行うことに決定。

でも調査自体は好調に進んでいます。
これもクリニックの元同僚たちのおかげです。
調査自体は全て私が一人で行っているのですが、
元同僚たちが患者さんに声をかけて促してくれたり、気にかけて話しかけてくれたり、
時々ランチをごちそうしてくれたりと、調査がスムーズにいくように陰で色々としてくれています。



真面目に仕事してる




ように見えて、ゲームをしてる同僚。

(このゆるさ、私は大好きです。)



突然私の髪の毛を編んでくれた同僚。


来週は最後の週なので、お世話になったスタッフにランチを作ろうと計画しています。
今回の調査をよく知っている場所で信頼できるスタッフがいる環境の中で行えて本当に良かった。




◎倫理審査について

まだ訂正する箇所があるとの通達があり、今週も何度か保健省に足を運び書類を提出しました。
大学の倫理審査よりももっと細かいことを要求されるし大変だけど、
今後のためにも良い勉強になります。
来週中には政府から正式に調査許可が出てほしい!


◎調査の目的

ところで今回の調査について。
今回の研究では人々の肥満の原因となる生活習慣に影響を与えている要因について明らかにしたいと思っています。
発展途上国における生活習慣病については問題が明らかになったのはごく最近であり研究は多くはありません。
さらにソロモン諸島で見ると、それらについて研究している文献はありません。

これからも生活習慣病が爆発的に増えていくだろうと考えられている南太平洋の島国では彼らの生活についての実態調査が必要だと思っています。
調査が曖昧な状態で先進国が介入し、先進国主導のヘルスプロモーションを行っていくことは彼らの生活環境にそぐわないことが多く成功しない事例が多々あります。

そのような状況を回避するためにも今回この研究を行い、ソロモン諸島の人々の生活やそれらの生活習慣を引き起こしている要因を明らかにし、
それをソロモン諸島政府にフィードバックし、最終的には彼らが健康教育を行っていく際に必要なエビデンスの一つになれば良いな、と思っています。
国際協力には色々な形があるけれど、私はそのような形で人々に還元していくことを目標としていきたいな、と考えています。

両親のおかげで幼少期から海外へ行く経験を多くできたことも、
高校・大学と多くの経験を重ねたことも、大学病院の生活習慣病センターで勤務していたことも、その後の救命センターでの経験も、
協力隊で生活習慣病看護師として働いたことも、大学院でさらに学びを深めることができていることも、
全ての経験を通して今の自分があることを実感しています。

これから先の自分の進路についてはまだわからないけれど、
最終的な夢というのは持つ必要がないように感じています。
小さな目標を日々作り、達成していきながら、常に自分の可能性を模索していきたい。
でもこれからはもっと家族や周りの人々との時間も大切にしたい。

◎ここ最近のランチ。
クリニックの近くにチープにローカル料理が食べられるカフェを発見し毎日通っています。
ココナッツジュース×野菜のココナツ煮込み×イモのココナツ煮込み×魚で大体30ドルくらい(450円)


最近中国人の方々と食事をとらず(色々めんどくさくなってきた・・・)
朝と夜はビスケットなど摂取してますが、
イモが主食のどっしりとした昼食のお蔭でなんとか栄養を毎日とれています。



ソロモンでのんびり海を見ながらカフェで美味しい朝食を食べ、思いにふける土曜日の朝でした。
(週末は自分へのご褒美にカフェで贅沢をさせてもらっております)
久しぶりにミューズリーを食べたけど美味しい!これ日本でも作ろう。



インタビュー人数現在:142名
(目標ちょっと下げて、150名〜200名くらい。とにかく無理しない!)