大学院で国際保健について研究しています。

あなたへ

2016年7月25日。

兄がなくなって、まるっと8年。

帰国して、日本の夏の照り返す日差しを浴びながら蝉の声を聞けばあの時の思いが蘇ってくるんだろうな。

命日は兄を想う時間をあえて作る。色んな思い出とか、今伝えたいこととか、心の中にいる兄に語りかける。


やっぱりあなたが隣にいないのは言葉にならないくらい悲しいし寂しいけど。
あなたのおかげで信念を持って生きることの大切さを知り、私をさらに強くしてくれた。
私と両親はあなたのことをいつも思っているし、残された人生をあなたのぶんも一生懸命楽しんでいるよ。
これからも私たちのことを遠くから見守ってね。



We MUST live.



残り1週間。

こんにちは。
今週は気合を入れて一日10件弱のインタビューをこなしていました。
とても疲れたので今週は土曜日にお休みを取りました。

◎調査の進捗状況

猛暑の中汗だくだくになりながら、一日10人の身体計測とインタビューは喉がカラカラに乾き、体力も使います。
若い年代の人々とはスムーズに会話が進みますが、高齢者になるとかなり時間をかけて説明をしないと質問の意図を理解してもらえません。

プライベートな質問も多いのでインタビューの途中で拒否されることも多々。。。(これは仕方がない。)
毎日一日が終わると宿に直行し、シャワーを浴びて、ビスケットを食べて、そのまま就寝の日々でした。
予定していた調査終了直後にデータ入力は全くできない状態。帰国してから集中的に行うことに決定。

でも調査自体は好調に進んでいます。
これもクリニックの元同僚たちのおかげです。
調査自体は全て私が一人で行っているのですが、
元同僚たちが患者さんに声をかけて促してくれたり、気にかけて話しかけてくれたり、
時々ランチをごちそうしてくれたりと、調査がスムーズにいくように陰で色々としてくれています。



真面目に仕事してる




ように見えて、ゲームをしてる同僚。

(このゆるさ、私は大好きです。)



突然私の髪の毛を編んでくれた同僚。


来週は最後の週なので、お世話になったスタッフにランチを作ろうと計画しています。
今回の調査をよく知っている場所で信頼できるスタッフがいる環境の中で行えて本当に良かった。




◎倫理審査について

まだ訂正する箇所があるとの通達があり、今週も何度か保健省に足を運び書類を提出しました。
大学の倫理審査よりももっと細かいことを要求されるし大変だけど、
今後のためにも良い勉強になります。
来週中には政府から正式に調査許可が出てほしい!


◎調査の目的

ところで今回の調査について。
今回の研究では人々の肥満の原因となる生活習慣に影響を与えている要因について明らかにしたいと思っています。
発展途上国における生活習慣病については問題が明らかになったのはごく最近であり研究は多くはありません。
さらにソロモン諸島で見ると、それらについて研究している文献はありません。

これからも生活習慣病が爆発的に増えていくだろうと考えられている南太平洋の島国では彼らの生活についての実態調査が必要だと思っています。
調査が曖昧な状態で先進国が介入し、先進国主導のヘルスプロモーションを行っていくことは彼らの生活環境にそぐわないことが多く成功しない事例が多々あります。

そのような状況を回避するためにも今回この研究を行い、ソロモン諸島の人々の生活やそれらの生活習慣を引き起こしている要因を明らかにし、
それをソロモン諸島政府にフィードバックし、最終的には彼らが健康教育を行っていく際に必要なエビデンスの一つになれば良いな、と思っています。
国際協力には色々な形があるけれど、私はそのような形で人々に還元していくことを目標としていきたいな、と考えています。

両親のおかげで幼少期から海外へ行く経験を多くできたことも、
高校・大学と多くの経験を重ねたことも、大学病院の生活習慣病センターで勤務していたことも、その後の救命センターでの経験も、
協力隊で生活習慣病看護師として働いたことも、大学院でさらに学びを深めることができていることも、
全ての経験を通して今の自分があることを実感しています。

これから先の自分の進路についてはまだわからないけれど、
最終的な夢というのは持つ必要がないように感じています。
小さな目標を日々作り、達成していきながら、常に自分の可能性を模索していきたい。
でもこれからはもっと家族や周りの人々との時間も大切にしたい。

◎ここ最近のランチ。
クリニックの近くにチープにローカル料理が食べられるカフェを発見し毎日通っています。
ココナッツジュース×野菜のココナツ煮込み×イモのココナツ煮込み×魚で大体30ドルくらい(450円)


最近中国人の方々と食事をとらず(色々めんどくさくなってきた・・・)
朝と夜はビスケットなど摂取してますが、
イモが主食のどっしりとした昼食のお蔭でなんとか栄養を毎日とれています。



ソロモンでのんびり海を見ながらカフェで美味しい朝食を食べ、思いにふける土曜日の朝でした。
(週末は自分へのご褒美にカフェで贅沢をさせてもらっております)
久しぶりにミューズリーを食べたけど美味しい!これ日本でも作ろう。



インタビュー人数現在:142名
(目標ちょっと下げて、150名〜200名くらい。とにかく無理しない!)




インタビュー100件達成!

今週も月曜日から土曜日までクリニックで調査。
今週は体力もあったし、インタビューに慣れてきたので日曜日も行おうか迷いましたが、やはり週に1日は休みをとることにしました。
一日休みを入れて、また次の一週間頑張るために。

まず朝起きて、ランニング。
相変わらず走っていると「Hey!中国人!」とからかわれること多く、くじけそうになる。
街を見ても少数のランニングをしている人々は全て男性だし、
女性がランニングをしている姿を見たことがない。
*ウォーキングはまぁまぁいるけれど。
女性がランニングやエクササイズすることへの偏見とかありそうだ。聞いてみよう。

そしてカフェでデータ入力。
データ入力していると色々と気づくことがあり、その気づきから新しいアイディアが浮かんできてすごく面白い。

さて、ソロモン滞在も残すところ2週間。
先週ようやくインタビュー件数が100件を超えました。
トータル200件が目標ですが、一応100件で信頼できるデータを得ることはできます。


100件を間近にして少し心にも余裕が出てきて、対象者の方々とお話も楽しむことができるようになってきました。最初は質問用紙を手に読んでいく形式だったけど、最近は話の中にインタビュー項目を織り交ぜる感じでやっています。その方が対象の方ももっと気楽に多くのことを語ってくれます。


(80代のおじいちゃん。ほとんどのソロモン人は自分の年齢を知らない)

「最近の若い人は身体に悪いものばかり食べて伝統料理を食べない」と愚痴るおじいちゃん。

大洋州の島国ではふくよかな体型の方が魅力的なのかという質問に対し、
「Olo man(高齢者たち)は太った人が好きだけど、俺らみたいな若い世代はやせたセクシーな女性が好き!」と言う若者。

インタビューが終わった後に、耳元でこそっと「協力したからバス賃ちょうだい」と囁くおばあちゃん。
(しょうがないので6ドルあげました。ソロモンでお金を要求されることはよっぽどのことがない限りないので・・・)

ホニアラで生まれた若い世代と、若いころに出稼ぎでホニアラに来た40代〜高齢の人々の間で世代間の思想や価値観の違いも見えて面白いです。


最初の2週間でインタビューに慣れ、話を聞くポイントも知ることができました。
これからの残りの調査は数をこなすよりも質を重視したインタビューをしたいです。

その他滞在中にできることは全てする!
ソロモンの「今」を日本に持ち帰るために多くの情報を集めます!

そして調査が終了したら、ビレッジに住むホストファミリーにも最後に会いに行きたい。
残り2週間、忙しくなりそう。


(子どもが多いソロモンでは毎日可愛いベイビーに会えます)

現在インタビュー件数: 105名
(目標200名)

ソロモン諸島での倫理審査のための書類


こんにちは!
毎日新鮮なココナッツジュースを飲めて幸せを感じています。

さて本日、保健省の倫理審査委員会の方から事務所に来るように連絡があったので会いに行く。

約束の時間から1時間待ち、
要件はたった5分で終わる。(ソロモンあるある)
「研究を審査に通すためにあと2つの書類が必要」とのこと。

(最初からすべての必要な書類を言ってくれれば、全て一気に揃えて提出できたのに・・・)


結局ソロモンで医療関係の調査をする際に保健省に提出する必要な書類は以下です。今後も調査する可能性があるのでメモメモ。。


ソロモン諸島指定の倫理審査書類(10ページ)
・研究計画書
インフォームドコンセント用紙
・使用する質問用紙のコピー
・日本の大学での倫理審査承認書類のコピー
・日本の大学教授のサイン
・研究関係者の推薦書(クリニックのダイレクター、市役所のダイレクターからいただきました)

+過去の業績を示すために活動していた頃の新聞記事のコピーなども提出


早速帰ってきてすぐに作成に取り掛かり、全て提出しました!
去年タイでも同じような書類を作成しているし、似たような調査をするので、作業はスムーズにできました。
(去年の自分、よくやった!><)
今月中に調査の正式な許可をもらえたらよいなぁ。



さて、宿の話なのですが、相変わらずネズミやらゴキブリやらアリやら出没します。
「毎日ネズミやゴキブリが出ていて困る。」
という一文をインターネットの翻訳ソフトを使って中国語にしたものをオーナーに見せる。

“每天老鼠和蟑螂出发感到为难”byエキサイト翻訳

するとオーナー、
満面の笑顔で、
ゴキブリホイホイ的なネズミ捕りを部屋の奥から持ってきて手渡す。
オーナーのボディランゲージによると、
シートの上に粘着剤とネズミを殺す薬がかかっているよう。
しかも日本のゴキブリホイホイのように箱型でもなくむき出しタイプ。

いや、朝起きてその紙の上に巨大ネズミが粘着剤の上にひっついてても嫌だし・・・。(T_T)/~~~



とりあえず、部屋の中を清潔に保つことにします。



最後に、とても尊敬している元カウンターパートとの写真



インタビュー人数:合計86名
(目標200名)

今日はお休み。

今日は調査お休み!
朝早く起きて、日が昇り暑くなる前(大体8:30頃から蒸し暑くなる)に海沿いをジョギングしに行きました。
夜間は安全上の問題から道を歩くのはできませんが朝は大丈夫。
それに走っている人々が数人いました。
少しホニアラ市内から離れているスムージー屋さんまで走り、バナナ・パパイヤ・パイナップルスムージーを買って一休み。あぁ良い休日。


その後はカフェでコツコツとデータ入力をしていました。
残念なことに、集中力が切れてきているのかデータ記入漏れが所々見られました。
明日からはもう一度気合を入れなおして、記入漏れをすることなく行いたいです。
ここ2週間弱、インタビューを進めて思ったこと。
インタビューを進めているとどんどん、気づいたことが増えて、質問したい項目が増えてきます。もっと質問項目を練るべきだったなぁとは思いますが、しかし現地でしかわからない細かい部分があるのも現実。
それは次回の調査に活かします。

あと、インタビューの質問方法によって、自分が聞きたい質問に答えてくれるかどうかもかなり違いがあることも実感。
相槌の打ち方や表情とか、相手が話しやすい空気を作ることとか、ピジン語の表現の仕方とか。。
だんだんコツをつかんできたけど、相手が話しやすい空気を作りながらきちんと相手に私の質問が伝わるように、インタビューをしたいなぁ。

そしてここ2、3日で感じたことは、インタビューの後に少しだけ栄養面や生活面についてのアドバイスを一言加えるだけですごく喜んでもらえること。インタビューに協力してくれたことへの特典とか残念ながら何も差し上げられないけれど、少しでもアドバイスをすることで喜んでもらえるならば続けていきたいと思う。

毎日いつの間にか毎日の予定が埋まっていく。
ソロモンにいると人と人との垣根が低いのかすぐに友達の輪が広がります。
友達の友達の友達まで・・・。
毎日ピジン語と英語と日本語で頭がフル回転だけど、毎日多くの人に会えて話せてすごく楽しい。
日本にいると割と内公的だな、と思うけれど、ソロモンに来ると、社交的になるな、、、と思う不思議。何なのでしょうね。

さて、明日からまた一週間頑張りましょう!



土曜日の活気があるマーケットの様子。

ようやく1/4

昨日は土曜日ですが、週末もクリニックは開いているので調査。
7名のインタビュー行う。

午後は友人の会社に移動し、教授にお願いされているインタビューを9名行う。

一日中話し続け疲労困憊。

日曜日は一日休息日とします!

滞在しているとじわじわ友達も増え、外食のお誘いも増えてきました。
ソロモンにいると、友達の輪が広がるのが早い。これも日本にいる時とは大きく違う点だなー。

現在インタビュー合計: 62名
(目標: 200名)

ソロモン諸島の独立記念日

今日はソロモンの独立記念日。(1978年独立)
祝日ですが、クリニックの外来はオープンしているため私は調査へ。。
今のペースでは200人のサンプルが集まらなそうなので、もう少し気合いを入れることにしました。
私の調査は、身体調査、栄養調査、生活習慣インタビューと、一人につき30分ほどかかります。日本人だとアンケートに慣れていますが、何しろソロモン人はアンケートの答え方を知らない方が多いし、学校に行っておらず字が読めない方もかなりいらっしゃいます。そのため、一人ずつ時間をかけてインタビューをしています。

質問項目が多く、あまりにも細かく食べたものや生活習慣について聞くので申し訳ないなぁと
思いながらも、頑張って聞いています。

クリニックの看護師も患者さんに声をかけてインタビューへ参加を呼びかけてくれています。
参加した方々も看護師も、ありがとう!

今日は最後まで粘って12人のインタビュー。明日もこの調子で!

ところで。
今日突然ゲストハウスの中国人のオーナーがお食事に呼んでくれて、家族やゲストハウス職員みんなで夕食を食べました。最近少しずつ打ち解けてきたオーナーは英語が話せないので、コミュニケーションが難しいのですが、英語を話せるゲストハウスの職員を介して話しています。


朝食お粥

日本から持参した、キッコーマンのお醤油(鰹出汁入り)をお粥に垂らすと、それだけで
一気に日本の味!感動を朝から味わいました。。
キッコーマン様幸せをありがとうございます。。m(__)m


おかず色々夕食

明日から朝食と夕食は気軽に来てね、と言ってくれました。
久しぶりの白いごはん、嬉しかった。。そして一緒に食卓を囲むことでなんとなく安心感もありました。
ここ最近一人で部屋でバナナとビスケット生活が続き若干気が病んでいたのでありがたかったです。
(以前掃除の件で文句言ってごめんなさいm(__)m)


食事についても今後の課題だったのですが、甘えて時々お世話になろうと思います。オーナーのキッチン使わせてもらえそうだし、何か料理しようかな!!

一人じゃ絶対にソロモンで調査はできない。
ソロモンで生活すると人に助けてもらうことが本当に多くて、
助け合う気持ちの大切さを改めて実感します。
日々多くの方々に支えてもらっていることに感謝!


インタビュー人数現在: 48名
(目標200名)