大学院で国際保健について研究しています。

ついにソロモン諸島で本の出版!

長い一日が終わりました。

今日はソロモン生活史上最も忙しい日でした。


今日はとても大切な一日でした。

本の注文をしたのが2 月末。予算申請は今年度予算から行ったので、どうしても3月末までに完成しないと全てが水の泡。

4月に完成をした場合は、支払いは来年度予算からになるため、また予算を申請し直さなくてはいけません。

3月いっぱいと言っても、事務処理の関係で、JICAからは最低28日までに完成するようにと伝えられていました。


しかし、ここはソロモンアイランド。
印刷屋さんは先週には完成すると言っていたが完成せず。
そして今週も一向に仕事している様子がない。

怪しい。。。



26日朝 (締め切りまであと2日!)



今何冊出来上がってるの?
と聞いたら、

エドウィン(店長)
「実はまだ一冊も出来てない」(´Д` )



最終締め切りまで時間がない!仕事してよ!Σ(゚д゚lll)



エドウィン
「できる限りがんばる」(^_^;)




ソロモン人には年度末なんて関係無いのです。

しかし時間が限られている私には一日一日がとても大切なのです。




27日朝 (締め切りまであと一日!)



エドウィン
「あともう少し!一時間くらいで終わる!午前中には終わる!」(^人^)



よし、今日完成だ!




しかし待てど暮らせど完成の連絡なし。

クリニックのスタッフみんな帰宅しても1人で待ちぼうけ。



pm6時店に行く。




エドウィン
「ごめん、まだ。今日夜がんばるから。」(-。-;



一時間と言われ待ち続けたあげくに、連絡もなく、
最終的にやっぱりできない。


実際はこんなシンプルなやりとりではなく、もっとたくさんのアプローチとがっかりが繰り返されているのです。


一日中、いや一週間、いやここ一ヶ月、期待ばかりの待ちぼうけ。




我慢の限界。張り詰めてたものが切れた。
涙がこみ上げてきて、止まらない。
色々溜まってたストレスとか、疲れとかなんだか色々こみ上げてきた。




明日完成出来てなかったらもう知らない!!(*`へ´*)



エドウィン
「がんばる。」((((;゚Д゚)))))))





28日朝 (締め切り当日)





やっぱり不安、でも淡い期待とともにお店へ。




なんと作業場を見ると、80冊の完成品が!

そしてその後一時間くらいで、無事に100冊が完成!


昨夜は本当にスタッフが徹夜で頑張ってくれたみたいです。



もっと計画性を持って仕事をすればこんなことにならないのに、と思いながら、

ギリギリのギリギリのギリギリ、でもやるときはやるソロモン人魂?見せてもらいました。


エドウィン
「こんな良い本の作成に関われて幸せだよ!」(*^◯^*)


色々あったけど、嬉しいこと言ってくれる。
憎めないエドウィン

ありがとう!





そして本日から無事にレッドクロスで販売を開始しました。
さて、どうなるかな???



それから新聞社から2度目のインタビューを受けました。今週のレシピ本の記事が好評だったようで、更に詳しく聞きたいとオファーがあったのです。

今回はとっても長いインタビューで、記者さんからすごくたくさんの質問。



いつソロモンに来て、
何を思って、何をしてきたか、
どうしていきたいか、本の中のおすすめのポイント、将来の夢、ソロモン人に伝えたいことなどなど。



さらに、学生時代は何をしていたか?
広すぎて答えられない!


こんなたくさんの質問をどうやってまとめるのでしょう。



水曜日の朝刊楽しみです。





そしてその後はレシピ本の増刷支援について、台湾チームと話し合い。


データを国外に持ち出されるため、しっかりコピーライトについてコントラクトを交わし、
さらに台湾チームからの要求も聞き、最終的に合意しました。



今後台湾に本のデータが送られて、医師や栄養士などから審査を受けます。

審査に通れば、台湾で印刷製本をして、ソロモンに送られます。

台湾だと印刷も安いし、質も良いだろうし、もちろんわずらわしい印刷屋さんとの無駄な交渉もない!



彼らは
「このような本が絶対にソロモン人に役に立つし必要だと思っていた。しかし私たちには作れなかった。」
と、そのために印刷を支援したいと申し出てくれました。


国が違えど、ソロモンでの支援への気持ちは一緒だなーとしみじみ。


いろんな国が医療支援をしているけれど、他国との協働は考えもしませんでした。
台湾チームの姿勢を見て、お互いの良いところはどんどん取り入れるべきだなと思いました。


そして今回の台湾側からのアプローチが協働につながることができそうで嬉しいです。




そうこうしていると、
新聞社から着信あり。
来週の料理教室とエアロビクス教室の取材をさせてほしいとのオファーでした。


うまく流れにのって、良い方向に持って行きたい。


私の本を通して、または新聞記事を通してでも。
少しでも生活習慣病の啓発ができて、
人々の意識を変えられることができたら嬉しいな。




週末はやっぱり仕事になりそうです。




まだまだ本はこれからがスタートだけど、公言通り完成させることができて心からほっとしています。

構想から一年半、
製作を始めて8ヶ月。

休みの日も毎日本のために頑張ってきました。
最後の校正以外はすべて1人の作業。
常に自分との戦いでした。

プランを練り、
レシピを考え、
試作を繰り返し、
撮影をし、
執筆し、
編集。

そして、これから本のプロモーション。

こんな経験なかなかできることがない。
毎日が勉強です。

残りの日々、
できる限りのことをして、なるべく多くの人々に本を手にしてもらえるように努力します。