青年海外協力隊 派遣前訓練31/65
こんばんは。
JICAの思わく通りたくさん食べて順調に肥えている気がします。
噂によると通常任国に行くと最初の1ヶ月で5〜10kg痩せるらしいので
その前に訓練中に栄養をつけて太らせるらしいです。
しかしごはんしか楽しみがないので仕方ありません。
そしてとっても美味しいのです。
しかし今日のランチは残念ながら苦手な刺身だったので友達にあげました。
でも刺身が出るなんて豪華です!
今週はテスト週間です。
私たちのホームクラスはoptimistic(楽観的)で勉強以外のことに熱心な人が多く、くだらない英会話をしては笑っています。
でも私はそんなくだらない話からボキャブラリーが増えて行くのが楽しいです。
人の外見を伝える練習中、Fayにしょうゆ顔とソース顔があることを説明しましたが理解されませんでした。
アジア人と西洋人の顔の作りの違いを訴えてもあまり理解されませんでした。
また、アイプチについても伝えたら日本人はそんなことをするのか!!と驚いていました。
Fayはそんな私たちのあまりにも楽観的な状態を心配しているのか最近若干厳しくなってきています。
今日も何度かOh!! 😭Chihiro!!と唸らせてしまいました。
‘How is weather today?’ と言われて ぽろっと‘It's fine!’と答えたのですがその私の答えに対して、
がっかりさせてしまったようです。
FayにはWh-questionで話すようにいつも言われています。
つまり、いつどこで誰がどのように何をしたのか、次の会話が繋げられるような答えをするように言われています。
例えば上記の質問なら、「今日は朝は寒かったけど今は天気がよくて風もなくて気持ちが良いよ♫」みたいな答え。
日本の教科書の1ページ目の、‘How are you?’に対する答えの‘I'm fine ! Thank you!’という言い方もダメだと言われます。
通常Fine!なんて言葉は使わない!バカの一つ覚えみたくFineで済ますな!と言われます。
feelingというのはFineだけではなく、たーくさん言葉がある。
今の自分の状態に適した言葉を選んで話すということです。
Fineという言葉が条件反射のように出てしまう頭の中どうにかしなきゃ。
そんな楽しいホームクラスとは対照にテクニカルクラスでは勉強を頑張っています。
先週までは毎日5分のショートプレゼン、今週からは40分のプレゼンを5回行うことになります。
今日ついにロングプレゼン1回目が終わりました!
今日のタイトルは‘how to prevent infection ’ということで、
スタンダードプリコーションを含めて手洗いの実習を行いました。
☆必要物品☆
石けん、でんぷんのり、20倍イソジン、聴診器、タオル、洗面器、やかん、デスポの手袋
まずinfection(感染)の流れについて説明。
source(感染源),transmission route(感染経路),resistance(抵抗力)にはそれぞれどのようなものがあるかを質問。
↓
ナース役、ウイルス役(今回はコレラ)を決めてどのように感染が広がっていくかをロールプレイング。
↓
その後感染を止めるには何が必要かを考えてもらう。
↓
スタンダードプリコーションについて説明。
↓
手洗い実習(1度目は普通通りに洗ってもらって汚れチェック、2度目は洗い方を説明しながら)
↓
手袋の装着方法実習
↓
手洗い、手袋を装着するタイミングについて説明
手洗い実習については、
でんぷんのりとイソジンを使用して、でんぷんのりを手に塗りたくってから手を洗ってもらい、
洗い終わった手にイソジンを吹きかけると洗い残した部分のみが黒くなるという実験をしました。
ノリはデンプンでできていて、イソジンはヨウ素が含まれているので
洗い残しがあると黒く変色します。
学生の時は手洗いチェッカーみたいな機械を使って洗い残しを見たりしたけど、機械は高価なので
身の回りにあるもので実験をすることが大切だなと思って今回の方法にしました。
作った資料。40分だとたくさん必要です。先生からはあまりパワーポイントを使用しないように言われています。パワポばかり見て頭で考えないため、退屈になってしまうからということです。
本番は練習できるからまだ良いけれど、最も質疑応答が難しい。
伝えたい事を全て英語で伝える事が出来ない事ほど悔しい事はない。
自分のことはさておき、他の人のプレゼンがすごく面白い!
学校の先生クラスだと体育を教えたり歌を歌ったり、あちこちの教室から色んな声が聞こえてきます。
私たちの医療クラスは、
栄養講義、妊婦学級、歯科指導などですが、みんなそれぞれ工夫をしていてとっても面白いです。
来週はバイタルサインについてプレゼンする予定です。
水銀血圧計の説明の仕方、記録の仕方について説明しようと思います!
それから今日HIVについての講義が2時間ありました。
日本と途上国でHIV対策に取り組んでいるドクターの講義でした。
先進国の中で日本とロシアのみ感染者が増加していること、途上国の中では地域での予防活動や国の対策が進んでいて減少してきている国も増えてきているということ。
とっても興味深い内容でした。
地域レベルの活動から国家全体の対策へと持って行くまで相当な労力が必要だったと思われますが、実際に結果に表れていることは素晴らしいなと思いました。
オーストラリアでは薬物中毒者に無料で新しい注射針を配布しているそうです。
薬物を辞めるまでには長い時間が必要で段階もあるため、ただ薬物を辞めるように指導するよりも、
針を無料配布した方がHIV蔓延を抑えることができているそうです。
また針を配布する際に同時に自助グループの紹介や健康指導も行うそうです。
また先進国では特許があって高いエイズの治療薬も、途上国には特許なしで薬を作る許可が下りた事で薬の価格が大幅に下がって発症率の減少にもつながっているそうです。
アフリカでは母子感染を防ぐためHIVの母親に感染の原因と鳴る母乳を使わないように粉ミルクを配布したところ、粉ミルクに混ぜた水が汚かったため多くの子どもが下痢で亡くなったそうです。
地域の状況に合わせた指導、大切です。
地域の住民を巻き込んで、地域全体を良く変えて行く事。
まさに自分がお手本としたいやり方です。
まずは明日の中間テストを頑張ります。
そのためには早く寝る事。