大学院で国際保健について研究しています。

Frying to India

さて
今年度最後の旅へと行ってきます。

目的地はインドです。

今回は去年外務省による東アジアの学生招聘プログラムの事業に関わらせて頂いた際に出会った友人のお宅にホームステイをする予定です。




去年の年末にインドの高校生30人のグループを受け入れさせていただきました。

インドの学生さんと9日間寝食共にし、人生で初めてインドの人々と濃密に関わる貴重な経験をしました。


色々文化の違いに驚くことがあったのですが、最も驚いたのは食習慣の違いだったように思います。

インド人の大半の方々と同じように、9日間のプログラムの間は私も一緒にピュアベジタリアン(ビーガン)・カレー生活をしました。



プログラムの中の食事はほとんどがインド料理でした。

というのも、ビーガンの方が日本で日本食を食べるにはかなり厳しい現実があります。

皆さんと一緒に一度ちゃんこ鍋屋さんに行ったのですが、

もちろん肉は食べれないから鍋の具は豆腐と野菜、出汁もカツオや煮干しはNGなので、昆布だしです。

うまみがほとんどない鍋の味は、とっても精進深く修行をしているような気分でした。

学生さんも、「日本食は美味しく無い」との感想でした。

そして、バッグの中から数種類のスパイスを取り出し鍋にふりかけ、見事にカレー鍋となりました。


肉も魚もありとあらゆる種類の食品を食べる日本食はある文化の国の人から見ると、

全く食べることができない食べ物ばかりなのだということがよくわかりました。


学生さんがホームステイをする際も、学生さんを受け入れてくださる日本人のご家族の方々全員に、食事制限の説明をしたり、

どんな食べ物なら食べられるかサンプルを考えてお伝えしたりと、なかなか大変なものでした。

肉全般、魚全般、シーフード全般、人によっては卵や牛乳もだめ。

顆粒出汁も、コンソメも、マヨネーズも、だし入り醤油も、

スナック類もほとんど原材料名を見ると「チキンパウダー」やら「ポークエキス」が入っているのです。


また、様々な宗教を受け入れるインドを象徴するかのように、

一つのグループの中にヒンドゥー教キリスト教イスラム教、ジャイナ教シーク教仏教が混ざり、

それぞれ異なる食事制限やお祈りの習慣がありました。


そして年頃の高校生だったということもあり、バスの中では大興奮、発狂し人の話を聞かず、

毎晩毎晩ホテルで大騒ぎをしては(インド音楽を大音量にして踊りまくっていた)

私が部屋に行き大声で叱るといったことを一晩のうちに何度も繰り返すという毎日で、


9日後には声がかすれ、体力の消耗激しく帰宅したことを覚えています。



といっても、学生さんはとっても愛嬌があって素直で可愛いかったです。





メヘンディーアートもしてもらいました。



そんなインド人の皆さんの現実の生活はどのような様子なのか、

とても楽しみです。

新しい発見が学びがあれば是非この場で共有させていただきたいと思います。

安全第一で行ってきます。