disease(病気)とillness(病い)の違いについて
最近はとても暖かく天気が良いので大学から見下ろす山や海の景色がとても綺麗です。
少し授業の開始時間よりも早めに登校して朝の神戸の空気を感じるのが好きです^^
さて、
世間はすでにゴールデンウィークの空気が流れていますが、
私たちは講義があり、
本日は一週間のメインイベントになりつつあるディベートでした。
アルバイト中も「病いとは・・・」とか「健康の定義とは・・・」とずっと考えていて、
ディベートに頭の中を占領されてしまっています。
でも本当に良い経験、頭のトレーニングです。
討論をするためにテーマに関連した記事をたくさん読み、原稿を書き、とにかくよく考えるので、
English speaking, writing skill だけではなく思考能力が鍛えられているのを感じます。
今週のディベートテーマは
「curing disease(病気)を治療するのとhealing illness(病いを癒す)のは治療の上でどちらが重要か」でした。
毎度毎度教授から発表される次のディベートテーマを聞いたときはテーマの意味がわからなくて頭の中が
ハテナがいっぱいなのですが、
調べていくとだんだんと違いや意味がわかってくるから不思議です。
みなさん、disease と illnessの意味はわかりますか?
なんとなく同じように感じていませんか?
私は同じだと思っていました。
diseaseというのは疾患という意味で
「疾患」とは「生物医学的な機能の不全」のことを指します。
たとえるなら、「胸の痛み」が「心筋梗塞」に換言されるとき、「疾患」にかかったと考えます。
つまり簡単に言うとdiseaseとは病気の「原因」を意味します。
逆にillnessとは日本語にすると「病い」
病いは「主観的」な経験を指します。
精神的でも身体的でも日々の暮らしや生き方に不都合を感じた「状態」を指します。
疾患によって引き起こされる「症状」のことを指します。
原因不明の何かによって引き起こされている症状もillnessということになります。
なんか身体がだるいとか、頭が痛いとか、精神的に辛いとか・・・。
今回のディベートでのポイントは、
患者さんの疾患を治療することに重きを置くのか、
それとも患者さんの訴えやメンタルに重きを置いて治療をするのではどちらが重要かということに焦点が当たりました。
例えば終末医療についても熱い議論の一つに上がりました。
curing disease賛成派からすれば、最先端の医療を駆使して命を伸ばした方が本人や家族にとって最善である!という意見ですが、
healing illness賛成派からすれば、患者さんにとっての本当の幸せは延命治療を止めて痛みの緩和をし家族と過ごすことなのではないか、というような意見が出ました。
このテーマを考えるにあたり、
以前ICU(集中治療室)で働いていたことをはっきりと思い出しました。
患者さんの延命をとるのか、本人の意思を尊重するのか、または家族の意思を尊重するのか。
とても究極でシビアな問題にいつも直面し、
私自身医療者としての気持ちや一人の人間としての気持ちの狭間で葛藤しながら仕事をしていたのを思い出しました。
ICUは高度な医療を受けることができるけれど、残念なことに家族と患者さんは満足に時間を共に過ごせません。
最期の瞬間は家族と患者さんにプライベートな場所と時間を提供したいといつも思っていました。
今日のディベートの内容を振り返っていると、
また頭が混乱してきそうなのでそろそろこのお話は止めることにします。
ちょっと難しい話になってしまってごめんなさい^^;
今週のディベートが終わり開放感に浸っているのですが、
ゴールデンウィークをはさんで翌日には来週のディベートが待っています。
次のテーマは、
「social環境においてpatient roleは必要なのかどうか」という謎の多いテーマです。
日本語で聞いても全然意味がわかりません・・・。
ゴールデンウィーク中にじっくり考えてみます。
毎日とても充実しているのですが今週特に良かったことがいくつかあります^^
一つ目は、
最近他のキャンパスにある、「国際協力研究科」の授業を聴講させてもらうことにしました。
週に3コマ、興味がある分野を聴講させてもらっています。
講義に参加している学生のほとんどが留学生なのですが、授業中での発言はとても活発だし雰囲気もとても明るいし、授業は難しいけど楽しいし、とても意義がある時間です。
先日は教授の誕生日ということで、授業の前にみんなで birthday songを歌いました。
私の研究科とはキャンパスが違うので移動がなかなか大変(キャンパス間の移動が1時間くらい)なのですが、なんとか続けたいなぁと思っています。
もう一つは・・・
新しい仲間が増えたこと!!
奮発してPanasonic Let’s note RZを購入しました。
今持っているmac book proはとても重たい、
そして必要な統計ソフト(Windowsではスムーズに起動)がうまく機能しない。
途上国の調査に持っていくには不安。
今回購入したLet’s noteは驚くことに重さは745g、長時間駆動(約10時間)、とても頑丈で76cm上から落下しても大丈夫、防滴機能、タブレット型にもなる、カメラもついてる動画も撮れるetc
環境の整っていない途上国での調査にも活躍しそうです。
驚くほど軽くて、使いやすくて本当に驚きます。
奮発したけれど買ってよかった!と思えています^^
あとは・・・
毎日素晴らしく向上心のある友人たちやいつも相談にのってくださる教授と日々を過ごせていること!
同級生とはお互いで助け合いながら毎日頑張っています。
さて今日はディベートを頑張ったご褒美に有名なパン屋さんのパンをたくさん買ってきました^^
毎日お弁当持参の節約生活なのだけど、久しぶりには贅沢も大切ですね。
神戸に来てもうすぐ1ヶ月。ようやく心にゆとりが出てきたような気がします。
’がんばる’というよりも、人生楽しまなきゃ。