大学院で国際保健について研究しています。

これからの目標!


久しぶりにブログを更新します。
ソロモンに戻ってから2週間が経ちました。




毎日暑い日々の中ぎゅうぎゅう詰めのバスに乗って出勤しています。

ソロモンでは乗客はバスを下りたい時にボタンがあるわけなく、
声をかけるわけでもなく、
口笛を吹くのがサインなのですが、
私はうまく口笛を吹けなくてたまにコンダクターに気づいてもらえません。

今日も口笛を気づいてもらえなくて必死にヒューヒュー吹いて、
そんな一目気にせず一生懸命口笛吹いてる自分にはっとなり、
あぁソロモンだなって実感したりしました。

あまりにも環境が違う日本からソロモンへ身体を合わせるのってすごく大変・・・。
何をしようと思っても、トラブルが起こり思った通りにならない。
日本から帰ると余計にうまくいかないことにイライラ。

ようやく思い出した、1日1つでもやりたいことができればOK。
それに身体が慣れて来たというわけです。


そんなソロモンでの生活もあと7ヶ月です。
この1年5ヶ月の間で考えた事、
そして残り7ヶ月の仕事について書きたいと思います。


文字ばかりになりますがご勘弁を。伊勢で撮影した写真とともに綴ります^^


一昔前、糖尿病は贅沢病と言われていましたが、
現在世界の糖尿病患者の8割りは発展途上国で発生していると言われています。
今やエイズと並ぶ死因として多くの対策が必要になっています。

その原因としては社会環境の変化、遺伝的影響も関係していると言われています。
(アジア系、ヒスパニック、黒人は欧米人に比べて発症しやすい)




私が最初に派遣された島のクリニックでは感染症予防というのが要請内容でした。


しかしソロモンで生活するうちに彼らの食事習慣に驚き
首都に任地変更した際は生活習慣病に関わる仕事をしたいと思い、
現在のクリニックで働き始めました。

この1年働きながら感じた事。
本当に糖尿病、高血圧が多い。栄養バランスが悪すぎる。

途上国で糖尿病が蔓延している原因として、保健システムが十分でない事が挙げられます。
公的な医療制度がほどんど機能しておらず慢性疾患の予防も治療もできないまま、
多くが成人になってから発生しています。

他の途上国の現状はよくわからないけれど、ソロモンの現状を見る限り
今の生活が変わる事はないだろうし、どんどん病気は蔓延していくのだろうと思います。

急速に途上国の医療システムの向上を急速に取り組んでもらいたい。

政策面を向上させることが一番大切だけど、それはボランティアにはできないことです。



でもボランティアだからこそできることはたくさんある。

自由にやりたいことを思うように形にして良い現在の状況は本当に恵まれています。
こうして現地の人に触れながら生の声を聞き生活をできることはボランティアだからこそ。

現地の文化や習慣に合った方法を考えるために最も大切なことだと思うし、
今後それらの経験やデータを生かしていくことができます。

ボランティアなんて何もできない!なんて思った事もあったけど、
「ボランティア」として今ソロモンに来れた事は本当に価値があると思っています。



私の活動の仕方として大切だなと思っていることがあります。

「決してカウンターパートは一人ではない。
いくつもの居場所を作りそれぞれでカウンターパートに匹敵するような協力者を得ること」です。

看護師だからクリニックにずっと居る、のではなく
自分の活動にプラスになるのならレストランなりエアロビクスなり、
どんどんクリニックを飛び出して色んな活動先を作って行く!
それがこの1年5ヶ月で作り上げた自分のスタイルだなぁと思っています^^

そして人と人をつなげて新たな物を作って行く仕事が本当に好きだ!と実感しています。





今回日本から戻った際、仕事に関して嬉しかったことがいくつかあります。

まず、約1ヶ月私が不在にしている間もエアロビクスが継続されていました。
そして参加者も着実に増えていました。

これはとっても嬉しいことで、私が帰国した後も継続していってくれるのではないかと希望を持てました。
特にエアロビクス参加者の数名は明らかに体重が落ちていて、効果が現れている事を実感しました。

そして、日本に6週間の研修に行った私のカウンターパート。
カウンターパートが不在でも困らないようにとアシスタントの看護師をつけてくれていました。
その彼女がとっても大助かり。
必要物品を常に補充してくれていたり、私が不在のときでも患者さんをしっかり診てくれたり、
デスクを常に綺麗にしてくれたり、もう本当にありがたい。

そんな彼女はBMI30を超えている大きな身体なのですが、
本気でダイエットをしたいと私に相談してきました。
そこで毎日体重を量る事、食べた物をレコードすることを決めてダイエットに取り組む事にしました。

その他にも肥満の看護師が多数居るので、看護師に向けた3ヶ月ダイエットキャンペーンをしようと考えています。



看護師達がダイエットを実践する事で知識を得てくれて
それをいつか患者さんに還元してくれたら嬉しいなぁと思っています。
まぁそれは夢のまた夢で、まずは身近に居る看護師達が健康になるよう手助けをしたいです^^


そして今まで行って来た料理教室、エアロビクス教室の着実に継続していくこと、
さらに最終的にはレシピ本を発行することが目標です。

レシピ本を発行することは自分の活動を後に残すためですが、
それだけではなく今後自分のやりたいことを実現するためにも(名刺代わりとして使えるように)
こうして自分の活動を形にしておくことは大切なことだと思っています。


残り7ヶ月、これらの活動を通し

①看護師が生活習慣病についての正しい知識を得られる事、
②料理教室を通し患者さんが栄養や疾患について知識を深め料理のレパートリーも広げられる事、
③エアロビクス教室を通し、楽しく減量できる事

を目的に続けて行こうと思います。

+

料理教室やエアロビクス教室は、娯楽の少ないソロモンで
女性が楽しくストレスを発散し、新たな友達を作る交流の場にも
なってきているんだなということを感じています。


いつもニコニコ、幸せそうなソロモン人だけど、
男尊女卑の文化が強く残っていて、女性は家で家事をするということが当たり前。
子どもの数もとても多く、家事も育児もとてもストレスに感じている女性はとっても多いです。


ストレスを抱えてクリニックに来る方も何人かいます。

ある患者さんは10人子どもが居て、数名は成人しているけれど誰も働かない。
一人で育児をして家事をして大変なのに誰も助けてくれないとクリニックに来て泣きながら話してくれました。
そして血圧がとっても高くなっていました。

その後ご主人もクリニックに連れて来てもらい彼女の状態を話しました。
するとご主人が家族会議を開いてくれて、その後少しずつ家族から協力を得られるように。
彼女の血圧も徐々に下がって来ました。

そんな彼女には家事の合間に来てね、と伝え料理教室にも参加してくれています。


そんな彼女のようにそれぞれの教室が、
女性が自由に楽しめる場所になってくれたら良いな、
とも思っています。










こちら最新レシピバナナパンケーキ

ツナとトマト炒め


友人が作ってくれたサーモンとトマト炒めを改良して作ってみた^^

こういう友人のレシピを使ってソロモンバージョンにするのも楽しい。



そういえば最近日本から持って来たDVDニューシネマパラダイスを観ました。
何度観ても良い映画です。
友情も恋愛も人生も、全てが綺麗なわけではない現実をよく描いています。
まだ観た事が無い方がいれば是非!おすすめです^^